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プログラミングでメシが食えるか!?

納得できるまで

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この間の日曜日、小学6年生の息子が「パパ、バスケットボールの練習に行こうよ」と私の部屋にやってきました。もうすぐ学校でバスケットボールの大会があるので、その練習ということなのですが、それは前の週にやったのと、別に私が一緒にやらなくても良いだろうということと、バスケットボールの練習といってもシュート練習がほとんどなので、あまり私の運動にならないので、息子が興味を示しそうもない「キャッチボールならやってもいいよ」と言ったら、「じゃあ、キャッチボールにしよう」とあっさり・・・。どうやらサッカー・ソフトボール部(?)に入っているので、キャッチボールとかもやっているようで。。息子はしつこいので、行くと言ったら行くまでつきまとうタイプ。まあ、諦めてキャッチボールをしに行きました。

息子とはたまーにキャッチボールをしてきましたが、いつの間にかそれなりにできるようになっているもので、私がそこそこ速い球を投げても結構取れますし、いい球を投げるようになってきました。

ある程度肩慣らしをした後、とりあえず私がピッチャーマウンドに立って、ストレート・カーブ・シュート・フォーク(ほとんど変化しませんが)などを投げてみせ、さらに、サイドスローやアンダースローなども見せ、まずは投げることの奥の深さを少し教えた後、息子にピッチングをやらせました。10球に1球くらいはいい球がくる感じでしょうか。フォームがいい加減なのがなかなかなおらないのですが、まあ、結構楽しそうにやっていました。

2時間くらいキャッチボールを続け、途中、私の練習にソフトボールを使ったりしましたが、そろそろ疲れてきたということで、最後に息子にピッチングをやらせ、いい球が投げられたら終わりにしよう、ということにしました。投げ慣れていないのか、すでに指の皮がむけてきたりして、すっぽ抜けも増えてきました。

キャッチャー(私)が立たずに取れるくらいの球が来たので、「まあ、こんなものでいいか?」と聞くと、「いや、だめだ」と、投げ続けます。もう少しまともな球が来ても「納得できない」とまだ続けます。「こんなものでいいか」と言ってから相当の球数を投げて、ようやくど真ん中に力のある球が来ました。息子は満足げに「こういう球を投げて終わりにしたかった」と言いながら近寄ってきました。

大した話しではないかもしれませんが、私はこの「納得」というのがとても大事だと思っていて、さらに、それは他人が決めることではなく、本人が自分で決めた「納得」でないと駄目なのです。そこそこの球でも私は「いい球だ!」と褒めていましたが、本人は褒められないよりはうれしいと思いますが、「納得」とは別なのです。

私も子供の頃、ソフトボールをやっていた母がよくキャッチャーをしてくれて、日が暮れるまで校庭で投げさせてもらったものです。スポーツは苦手で野球も全然駄目だったのですが、とにかく「思い切って好きなように投げろ」と。母の方から「終わりにしよう」と言われた記憶はほとんどないのです。おかげで息子の相手をするくらいはできるようになったわけですね。

指導する立場になるときには、相手が自分で「納得」できるまで、じっくり付き合ってあげたいものですね。

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