入社式での話し:裏切らない←芸は身を助ける
昨日の入社式の記事は、実は今日書いたもので、昨日は社内ミーティング・客先ミーティングのあと、新入社員歓迎会で飲んでから帰ったため、すっかり書くことを忘れてました。。
さて、入社式での話しを今日は書いておきます。
・人にとって一番大事なのは心である。
・人は一人では生きられない。感謝すること。
・1年では何も分からない。最低3年は続けること。
・「**しようと思う」ことが大切。思うことから行動が生まれる。
・苦しくても自分でやるしかない。
・やろうと思ったことは仕上げること。
・裏切らないことが大切。
・芸は身を助ける。
・好きな仕事だけでなく、やらなければならない仕事も忘れずに。
・どうせやるなら楽しんで。
メモにはこんな感じの言葉が並んでいます。この中で私が話したことは「裏切らないこと」です。
家庭でも学校でも会社でも社会でも、人と人との関係があるから生活ができていますし、仕事も存在しているわけです。人との信頼関係が全ての基本であると私は考えていて、その中でも一番気をつけなければならないのが「裏切らないこと」だと考えています。
「約束を守る」「相手の期待に応える」という、当たり前のことをするだけで良いのですが、それがなかなかできないものなのです。人は機械のように正確に行動することができませんから、忘れてしまうことやミスをすることもありますし、体をこわしたりすることもあります。それでも相手を裏切らないようにするためには、それなりの努力が必要ですし、信頼関係を築くためには、その積み重ねが必要なのです。
そして、相手が「裏切られた」と感じるかどうかは、同じことをしていても、背景によって違うということも忘れてはいけません。「あの人は多少いい加減なところがあるけれど、あの人でないとできない部分があるから、やっぱり大事な人だ」と思ってもらえていれば、多少のミスは大目に見てもらえることも多いものなのです。これが「芸は身を助ける」です。
幸い、当社は技術者集団ですので、「技術」という芸をほとんどのメンバーが持っています。技術を磨いておくことで、相手が大事に思ってくれ、信頼関係も確かなものになるものだと考えています。
以前、得意分野で仕事をしていれば、つまらないミスを追求されたりしない、という内容を書いたことがありますが、これも「芸は身を助ける」ですね。
もちろん、芸に頼り、人間性を疎かにしてよいということではありませんが、社内でも、お客さんからでも「必要とされる人」になることはとても大切なことです。