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プログラミングでメシが食えるか!?

製品開発販売は難しいことなのか?

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昨日の書き殴り記事を、メンバーの種田君、そしてオルタナブロガーの大木さんが取り上げてくれたことに気をよくして、「製品開発はそんなに簡単にできるのか?」ということを書いてみましょう。

私は2000年頃に最初の著書を出しましたが、その時点からくどいくらいに、「得意分野で勝負」と言い続けて(書き続けて?)きました。当時から「得意分野などにこだわるよりも、下請けは何を要求されても対応できる力の方が重要」という感じに批判を受けたり、あるいは、「そんな理想を掲げたって、どうせ現場では目の前の仕事を片づけるだけで精一杯だ」という意見が多かったものです。そういう考えでいたのでは、製品開発販売事業などまず無理です。

下請け仕事は、わかりやすく言えば、「お客さんが実現したいことが具体的にまとまっていて、仕様通りに実現すればよい」という仕事です。仕様を約束の期日までに満たすことができれば、基本的には報酬が得られます。つまり、やり損はほぼありません。

一方、製品開発販売は、「世の中のニーズを自分たちで見つけ、それを解決する方法を生み出し、形にする」仕事です。ニーズを読み間違えれば、形にできても1円にもならないかもしれません。

「世の中のニーズを見つけることができるかどうか」がとても大きなポイントなのです。では、どうすればニーズを見つけられるのでしょうか?

私の現時点での答えは、「自分が興味があって、得意な分野でなければ、他社が気付かないニーズをいち早く見つけることなどできない」と思っていますし、「得意分野出なければ、どう解決するかを生み出すことができない」ということです。

当社のIT関連製品は、生まれたきっかけは様々で、「知り合いから、こんなものはない?と言われた」「自分が好きで勝手に作ってしまった」「共同開発しようと誘われた」などでしょうか。「結局、自分で気付いたのではなく、誰かにヒントをもらっただけじゃないか!」と言われそうですが、まさにその通りです。大事なことは「ヒントをもらえる、つまり、声をかけてもらうためには、自分がその分野が得意だということを相手に知っておいてもらわなければ始まらない」ということです。誰でも詳しいかどうか分からない人に相談する人よりも、詳しい人に相談するものです。

ということで、製品開発販売事業をやりたければ、「自分たちが得意としている分野で勝負できるかどうか」をまず考えてみることが大事だと考えています。

今日の午前中は、回線遅延シミュレータのお問い合わせをいただき、評価機をお貸ししていたお客さんのところに伺って、お話しをしてきました。「前回お目にかかった後に、ネットで調べたら、小俣さんの著書『ルーター自作でわかるパケットの流れ』を持っていて、その著者の方だと気付いてビックリしました」と言っていただけました。こういう草の根活動(?)で、自分の得意分野を知っていただくように努力していたりするのです。もちろん、製品は「買いますよ!」と!

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