技術・ビジネス・マネージメント:どれで行くのか?
先日、KLabの仙石さんにお会いしたときに、自分のキャリアパスをどう考えるかという点について、とてもわかりやすい考え方を話していただきました。極論しすぎと思う人もいるかもしれませんが、とてもスッキリしているので紹介してみましょう。仙石さんの言葉そのままではなく、私なりに理解して考え直して書くので、仙石さんの意見というより、仙石さんのお話を聞いた上で私が考えた意見、という感じで捉えてください。
まず、IT系ビジネスマンは、大きく二種類に分類できる、としましょう。
・ビジネスが好きでたまらない人
・技術が好きでたまらない人
ビジネスが好きでたまらない人というのは、自分で起業してみるような人とか、企画とか戦略を練るのが得意で、三度の飯よりビジネスを考えるのが好き、というようなイメージです。
技術が好きでたまらない人というのは、寝ても覚めても何かモノ作りをしていたり、技術的な試行錯誤を楽しんでいるような人です。内外から技術的な相談がどんどん来るような人でしょう。その人がいるから人や仕事が集まったりするでしょう。
さて、あなたはどちらに属すると思いますか?
多くの人は、どちらにも属さないのではないでしょうか。
どちらかに属する人なら、自分の道を突き進めば、どこかの組織に属していても重宝がられるでしょうし、自分で何かを始めても相談が集まることでしょう。
では、どちらにも属さない人はどうするべきなのか、ということなのですが、たとえばSEやプログラマーとして入社して若いうちに働いてきた人が、そのまま40歳、50歳になっても技術メンバーの一員として高い給料をもらえるということはまずないということを認識しなければなりません。若手でもできるレベルであれば若手がやる方が良いでしょう。
「私はエンジニアだ」と思っていても、実は技術自体で食えるレベルかどうかというのは冷静に考える必要があります。来た仕事、与えられた仕事を単にこなすだけで、技術で生きている、とは言えないかもしれません。
そういうタイプの人が自分の価値を高めて行くには「マネージメント」をやるしかないだろう、というのが、一つの結論です。
マネージメントは経験や人間性も大切ですから、仕事の経験が長い人が向く面も多いものです。技術だけで戦う自信がなければ、マネージメント能力を身につけることを意識して行くと良いでしょうし、会社もそういう風に仕向けることが、大多数の人が役立つように育つものだ、という考え方です。
マネージメント以外にも、営業とかもあるじゃないか?と思うかもしれませんが、営業も誰でもできるものではないでしょう。営業もどきはともかく、真の営業は生半可な気持ちではできません。
ということで、こんな分類の仕方と、キャリアパスの考え方もあるよ、という紹介でした。実にわかりやすい!