小五の息子に「人生とは」「勉強のコツ」を説教
先日、中三の娘とのやりとりをベースに「偏差値を上げるには?」というブログを書きましたが、昨日は小五の息子に説教をしていました。
問題点は、
・悪いことをしたのに嘘をついてごまかそうとする
・勉強をやったふりをしてごまかしたりする
という感じでしょうか。まあ、小五ならこんなものかとも思うのですが、妻は毎度のことなので相当怒っています。。
「どういう自分になりたいか、そろそろ考えてみたらどうだ?」
という話からいろいろと聞いてみました。
「嘘をついたり、ごまかしたりするような大人になるのか?自分の将来はそんな感じでいいのか?」
という感じですね。
息子は親ばかかもしれませんが、何をやっても最初からけっこうできるタイプです。サッカーや野球をやっているわけでもないのに、先日の運動会の徒競走では各クラスから最速メンバーを集めた組で一番を取ったりします。でも、それが親としては心配なのです。努力して得た成果なら褒めたいところですが、そうでもないのにうまくいってしまうのでは、より大きな課題が増えてくる今後に躓くと思うからです。
そんなことを思いながら、「努力は大事だ」という話をし、「立派な大人になりたいし、頭も良くなりたい」と言うので、
「勉強ができるようになるコツを教えてやろう」
という話になりました。私が実際に小学校から中学校くらいまで良い成績を取っていたコツです。
・難しい問題にチャレンジすること
・学校で習うより先に自分でやってみること
これだけです。私が小学校時代に通っていた四谷大塚進学教室はこれをひたすらやらせていたのだと思います。
易しい問題というのは、ようするに、もともと自分で解くことができる内容なのです。できることは何度繰り返してもあまり進歩はありません。難しい問題というのは、自分の力が足りていないから難しいと感じるのです。そういう問題こそチャレンジすれば新しいことが身につきますし、自分が何を苦手としているのかがわかるのです。
学校で教わるより先に自分でやってみること、つまり「予習」はとても大事だと私は考えています。勉強は、教わるよりも自分で考えることが大切です。教わったことは知っているつもりになりますが、身についたかどうかは結構怪しいのです。わかったつもりになっていること、つまり教わったことは、あとで自分自身でしっかり考える気になりにくいものです。人はやっぱり新しいことの方が興味が湧くものです。自分から先に進むことで、周りの人より進んでいるという気持ちの余裕も生まれますし、教わるときには復習になります。人より先にできるようになることは気持ちが良いことなのです。予習は復習より断然効果が高いと私は思っています。
息子はブログにも書きましたが、折り紙が得意です。本屋さんに行くと「このお店で一番難しい折り紙の本が欲しい」と言うくらいです。それと同じことを勉強でも言えるようになってみろ、と話しました。なんでもできるようになり、人からも褒められるようになると、自らどんどん高いレベルに手を出していくようになるものです。勉強も同じです。
さらに、「人生には選択の機会がたくさんある、その時に、迷ったら必ず困難が多そうな方を選べ」と言う話や、「楽をしてサボった分を後から挽回するのは、最初から頑張るよりもはるかに大変」という話などをしました。すでに何回か話しているのですが、年齢と状況で受け止め方は変わるので、何度でも話します。。
まあ、多少は考えただろうと、さっそく、その後気分転換に買い物に連れ出し、本屋さんに行ったところ、「旅人算」の本が欲しいということで買ってあげました。以前娘に買ってあげた「つるかめ算」と同じシリーズの本です。さらに、そろばん付きの珠算の本も欲しいというので、それも買いました。私の小遣いからの出費ですが、まあ、息子が興味を持って頭を使うことに取り組んでくれるなら安いものです。ついでに、コンピューター書籍コーナーに行ったら・・・
最新の著書がバッチリ目立つように陳列されてました!
自分の子供や、後輩に説教をするのは、簡単なように思うかもしれませんが、実は最大の難関が「言っている自分はどうなんだ?」という点でしょう。まずは、今、ちゃんと頑張っている必要がありますが、成功だけでなく、失敗も語れることが大切ですから、完璧すぎるよりは失敗もたくさんある方が良いと思います。「失敗から何を学び、どう活かしたか」というのも、とても大切な説教ですから。