娘にiPodTouchを買って思うこと
この間の日曜日、上の子(娘:中2)にiPodTouchを買ってあげました。彼女には小学3年だか4年の頃、子供向けの携帯音楽プレーヤーを欲しいと言われて、その値段ならiPodShuffleの方がいい、と初代Shuffleを与え、その後私が使っていた初代Nanoを譲り、だいぶ使っていたのですが、新しいNanoが欲しいというので、まあ、そろそろいいかと売り場に行ってみると、5000円の差でTouchが買えるので、それならそっちがいいのでは?ということで、8GBですがTouchになりました。娘はそもそもTouchの存在を知らず手に入れたという感じでした。
家に帰ってとりあえず音楽データとアプリを適当に入れて、WiFiの設定とメールの設定をして渡しました。「説明書はこんな、薄っぺらいのしか入ってないけど・・・」と聞かれたので「Appleの製品は触ればわかるようになっているから大丈夫」と言っておいたら、1時間後くらいに見かけたらごく普通に使いこなしていて、翌日、「そうそう、WiFiは常にONにしておくと電池がすぐ減るからON/OFFの方法を教えるね」と、「設定のWiFiを出して」と言うと、すぐに出して、「ああ、ここを切り替えればいいのね」と。
まあ、Appleの製品のユーザインターフェースが良いということはあるとしても、やっぱりこれがデジタルネイティブなんだろうな、と感じてしまいました。先日書きましたが、私の母ではこうはいきません。私の世代、たとえば妻でもここまでスイスイとはいかないでしょう。
下の息子(小学4年)は以前からiPodTouchを狙っていて、お店に行くたびに勝手に触りまくっていて、私はなにも教えて無くても操作できます。先にお姉ちゃんが手に入れたことにショックを受けていましたが、彼はまだまだやるべきことを先にやるということができていないので駄目、と言ってます。が、彼もiPhoneはもちろん、使い古しの携帯電話や、Windows、MacOS、各種ゲーム機など、何の抵抗もなく操作できます。
客観的に見ていて、母と子供たちの一番の違いは、「まず適当にやってみるかどうか」であり、母はやってみて何か起きると困るから、先に理解しようとし、子供たちはとりあえず手を出す、ということなのですが、これは単に分別の差というより、やっぱりいわゆるコンピューターに対する抵抗感の違いなのではないかなぁ、と感じます。
母に言わせると、「理解できないことはできない、やりたくない」らしいのですが、コンピューターは、一応この業界のプロである私でも「理解」は無理です。あまりにも幅が広すぎます。私は「こんなものだろう」という感覚で使っています。おそらく子供たちは、私にも表現できないようなさらに進んだ感覚で使っているのではないかと思いますが、そのあたりが今後のIT業界の、特にユーザインターフェースの鍵の一つかな、とか思っています。
ということで、だいぶ引っ張りましたが、いずれにしても確かなことは、私の財布からまたお金が減った、ということでしょうか・・・。