潰れない会社の経営者
銀行の方との雑談で、最近の会社経営の様子などをうかがいました。細かい数値などはメモをしていたわけではないので、間違えていると良くないので書きませんが、とても参考になったので、ざっくり書いてみます。
国の政策のおかげで銀行の貸し渋りは減っているものの、結局苦しい会社は廃業するケースが多いそうです。売上、荒利がそれなりにあるのに、一時的に資金繰りなどで苦しい状態の会社は資金を借りることで乗り越えて復活するそうですが、そういう割合は非常に少ないそうです。
潰れない会社の経営者に共通しているポイントも教えていただきました。
・頑固
・軸がぶれない
・組織化している(個人商店ではない)
・利益を出して蓄積している
人の話にすぐ流されたり、流行を追いかけたりしている経営は一時的に良いことがあっても長続きしないことが多いそうです。創業から5年以内に廃業する会社はかなりの割合を占め、さらに10年となると一段と減るそうです。また、経営者が個人的にそれなりに儲かればいいとかいう、個人商店的な経営も、景気が良い時はともかく、不景気になると一気に苦しくなるようです。儲かった時に外車などの贅沢品を買ったりしている経営も駄目で、税金対策にと、儲けを無駄に使ってしまうような経営も土台が固められないので駄目だそうです。
まあ、一般的な経営関連の書籍などに書いてある通りの内容なのですが、銀行の方は実際に多くの経営者と会って話をしたり、会社の浮き沈みを見てきているわけで、そういう方の話はとても説得力があるものでした。
ちょうど、社内の企画担当の方から紹介された、
「プレミアム戦略」
遠藤功:東洋経済
という本をもうすぐ読み終えるところなのですが、「ぶれない」「こだわりつづける」ことの価値に共感していたところでした。昨日のブログにも書きましたが、私の目指しているところは、
・自分たちでないとできない、または難しいという「得意分野」で勝負する
ということで、「プレミアム」とは少し違うかも知れませんが、「得意分野でのこだわり」こそが自分たちの価値を表してくれると考えています。
ついでに、昨日書いた、責任者会議の立候補者も出そろい、来週の会議から、「会社の未来」を議論する準備が整いました。参加者には下記のようなメールを出しておきました。
「
・ただ参加して座っているだけの人
・批判しか言わない人
に関しては、私の判断で注意・除名しますので、積極的に参加・発言・提言してください。
来週の会議では、最初に、
・自分が何故参加したいと考えたか
・何を議論したいか
を発表してもらいます。
議題に関しては私の方でも考えているものがありますが、皆さんからの議題も組み込んでいきたいと考えていますので、積極的に出してください。
」
甘い考えで食いつないでいけるほど、甘い世の中ではなくなっています。逆に努力しているところにはチャンスが集まりやすい世の中とも言えます。どうせやるなら高い方を目指してがんばりたいものです。