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プログラミングでメシが食えるか!?

自分の仕事が好きか?

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山口さんの「オルタナブロガーは共通項として今の仕事が好きなんじゃないだろうか」を今朝出社直後に拝見し、「そうだそうだ」と思って、すぐ後の朝礼でその内容を紹介しました。

私の会社は小さいながらも(約20名)、3つの事業を行っており、それぞれの事業ごとに考え方も違いますし、さらにそのメンバー一人一人もさまざまなタイプがいます。

バブリーな頃にも大して儲かった記憶がないのですが、それでも口を開けて待っていればそこそこの仕事が集まっていた気がします。その後不景気や構造改革などを経て、今では、どこでもできる仕事は、海外も巻き込んだ納期とコストの戦いに巻き込まれ、そもそもどんなに安くても良いから、と思っても仕事が集められない時代になってきています。

そんな世の中で、自分の仕事を好きでもない、つまり、それほどやりたくもない、という姿勢で取り組んでいる人のところに良い仕事が来るわけがありません。モノ余りの時代では、無理して依頼しなくてもそれほど困らないことが多いのです。仕事を確保するためには、お客さんの心を動かす必要があります。好きでなければ無理です。

オルタナブロガーの皆さんが、どのくらい自分の仕事を好きかということは、ブログを拝見したり、お会いしてお話しすることでもわかりますが、もっとわかりやすいのが、毎月行っている定例ミーティングで、持ち回りでスピーチをする時です。強者揃いの出席者を前に、約1時間、自分の仕事を中心としたスピーチをすることは、仕事に入れ込んでない人にはまず無理でしょう。皆さん、自分の考えを持って仕事をしているので、聞く人を引きつけるスピーチができるのです。

私の会社には、お客さんを前にして、自社の製品やサービスを紹介する際に、1時間でも2時間でも、お客さんを引きつける話をできるメンバーもいますし、単にカタログに書いてあることを説明することしかできないメンバーもいます。何が違うかと考えれば、やっぱり仕事が好きかどうか、ということでしょう。

自分で会社を作って仕事をする人以外の多くの人は、会社に雇われて仕事をすることになると思いますが、
「雇われている」=「やらされている」
ではないはずです。会社の中でも、新しい事業を立ち上げることはできますし、任務を指示されたとしても、それを工夫して自分なりの、いや、自分だからこその仕事を作り出せるはずです。やらされ感を持って仕事をしていては好きになれるはずもなく、アピールなどできるわけがないのです。

仕事が好きなメンバーたちに共通しているのは、自ら進んで取り組んでいるということです。進んで取り組んでいるから好きになったのか、好きだから進んで取り組んでいるのかは、どちらのパターンもあると思いますが、雇われだから好きになれないというのは大きな間違いでしょう。社長の肩書きを持つ者にそんなことを言われたくないと思われそうですが、私は今の会社を自分で作ったのではなく、現在も雇われ社長です。それでも、やらされているのではなく、好きでやっています。

仕事との出会いは運によるところも大きく、一度会社に入ってしまうと、そう簡単に上司や仕事も選べないということは事実だと思います。しかし、その時々で前向きに取り組むことにより、プラスの反響が得られたりして楽しく感じられることが増えたり、あるいはさまざまなチャンスが回ってくるものです。嫌々やっている人においしい仕事が回ってくるはずはありません。好きになれるかどうかは自分の取り組み次第です。どうせやるなら前向きに楽しく、ですよね。

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