本を読もう:『躍進日本オラクル全社最適化戦略』
先日、OracleOpenWorld前にオラクル本社で事前説明会に参加した際にいただいた本です。いただいたからといって甘口の書評を書くのも変なので、素直に私の感想を書いてみます。
本書はオラクル本社や日本オラクルがどのように発展してきたかということや、これまでの戦略・これからの戦略などを詳細に紹介しています。著者が書きたかったことは、
・オペレーショナル・エクセレンスからマネジメント・エクセレンスへというオラクルの新しい経営戦略
・トランスフォーメーション・プラン
ということなのですが、本書は全体的に経営関連のカタカナ用語が非常に多く、都度説明はありますが、技術系の(と言っては行けない立場ですが)私にとっては読むだけでかなり疲れる内容です。経営、特に大企業の経営などに関わっている方ならすらすら読めるのでしょうけど、私にとっては空の上の出来事という感じです。
むしろ、オラクル設立前後のあたりの内容の方が興味深く読むことができました。
私にとってのオラクルは、RDBの会社から、大規模ビジネス系ソフトの会社に発展してきた、という印象があり、私もソフト開発を20年くらいやってますが、ある程度関係があったのはRDBとWebLogicくらいでしょうか。最近Sunも買収しましたから、SunOSやSolaris、Javaも含まれるとも言えますが。いずれにしても、大規模ビジネス系のシステムにはほとんど関わったことがなく、そういう点からもなかなか距離が遠い会社というイメージがあります。
オラクルマニアの人、あるいは、オラクルのような大規模ビジネスに関わっている人などにはヒントがたくさんある本なのかな、というところで、個人的には「日本オラクルのビジネス」というより「オラクルの発展の歴史」「オラクルのこだわり」って感じの方が楽しい内容ではないかな、と感じました。まだまだ私が小さい、ってところでしょう。。