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プログラミングでメシが食えるか!?

ブロガーミーティング:自発的な人材をつくるチームビルディング

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13日のブロガーミーティングは、竹内義晴さんによる「自発的な人材を作るチームビルディング」という講義をしていただきました。竹内さんは元プログラマー?SE?のエンジニア出身で、自分自身がエンジニアとして考えたり悩んだりしたことをベースに、車一台分くらいお金をつぎ込んで人材に関することなどを勉強され、今は人材育成コンサルタントとして活躍されています。ブログのプロフィールの写真はワイルドな感じですが、実際にお会いすると印象がだいぶ違い、最初は全然分かりませんでした。講演もとても細やかで丁寧で、人柄を感じさせるものでした。

さて、内容の方ですが、コミュニケーションを通じて自発的な人材を育てるポイントは、
・聞く:信頼関係と場を作る
・問いかける:気づくトレーニング
・褒める:次の行動を生む
この3つであるというのがポイントです。逆に言えば、命令する・アドバイスするというような、一般的に仕事でよく行うパターンは自発的な人材を育てるのには役立たないと言えます。なぜなら、どうすべきかを言われてしまうので、自分で考えなくなってしまうからです。もちろん仕事では命令・アドバイスも必要なケースも多いものの、それだけではダメ、と言うより、それは言われなくてもやっているので、上の3つこそ気をつけて取り組むべき、という感じです。

上司は部下からの相談に対し、聞いているつもりでも実は自分の考え・意見を言ってしまっていることが多く、それでは自発的な人材に育たないのです。トヨタ方式と言われている「なぜ?」を五回繰り返せ、も同じことですね。みずから考え気づく人になって欲しいのです。上司が部下の行動全てを指示しなければならない組織では、上司の力量を超えた成果は生まれません。部下の自発的な行動が重要なのです。

懇親会でも、ブロガーの皆さんとリーダーに関することや、コーチングなどに関していろいろとお話しできました。たまたま私は性格的な面で良かったのかも知れませんが、基本的に何でもメンバーに任せるタイプで、滅多に指図はしません。自分が指図されるのが嫌いなので、メンバーにもしません。課題・テーマだけ明示して後は自分たちで何とかしろ、というタイプです。

私がブログや執筆、それに多くのコミュニティに参加したり、趣味も楽しんだりできるのは、まさにメンバーに任せているからです。自分でなにもかもやる、あるいは指示していてはとてもそんな時間は取れないでしょう。私の一番の仕事は、メンバーが活躍しやすい場を提供することだと考えています。もちろん自分で積み重ねてきた技術的なノウハウもありますが、同じくらい大切なものが、社外とのコミュニケーション、あるいは情報発信です。社長というのは自ら稼ぎ出すより、方針を明示して、メンバーを活躍させるのが仕事です。会社の顔として情報発信するのも大切な仕事ですし、それによって多くのすばらしい交流が生まれ、それが仕事全体にも良い影響を生み出すのです。そういう時間を作るためにも、仕事は信頼できるメンバーに任せなければなりません。

私自身、聞き上手か?と言われると、どうだろうなぁ・・・結局自分が喋ってしまっている気もしますが、最低限、あまり細かな指図はしないようにしています。私の指図が無ければ動けないようなメンバーでは、私が他のことができなくなります。さらに、私が思いつかないことはできないことになってしまいます。そんなつまらない組織にはしたくありません。メンバー一人一人が自発的に行動するような組織でなければダメです。

ただし、メンバーの自発性だけでは組織はまとまりません。リーダーは目標を掲げ、方針を示し、熱い思いで組織を活性化させなければなりません。自分たちはこういうことを成し遂げなければならないのだ、という、揺らぎ無い、強い意志が必要です。それをメンバーと共有した上で、メンバーの自発性が発揮されるような組織が理想です。

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