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プログラミングでメシが食えるか!?

「プログラミングでメシが食えるか!?」増刷!

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久しぶりに著書のネタです。昨年発売した「プログラミングでメシを食わせろ!!」の増刷の話題は書いたのですが、正月を挟んでそろそろ著者献本が届くようです。一昨年発売した「プログラミングでメシが食えるか!?」も増刷が決まったという知らせをもらいました。確か8刷目だったと思いますが、多くの方に読んでいただいて感謝しております。

「プログラミングでメシが食えるか!?」は、プログラマーの技術的なノウハウと、プログラマー自身が得意分野を持ち、自発的に仕事をしよう、というような内容を書いた本で、技術的ノウハウは私の得意分野である、C言語でネットワークプログラミング関連の内容が多い、という偏りがあるので、いまいちだという批判もいただきましたが、方法論ばかりでなく、基本から気をつけなければならないような内容を書いてみました。プログラマーの仕事のノウハウでは一貫して「得意分野を持とう!」と書いてあり、この部分も、いまどき合わない、とか、理想論だ、という批判もありました。

しかし、この不景気でIT業界でも派遣切りが相当行われ、常駐でなんでもやります、というタイプの技術者の仕事の確保が難しいと言われています。一方、得意分野にこだわっている技術者は、他に依頼できない分野の仕事は競争相手が少ないため、不景気でもある程度十分集まりますし、今こそチャンスと、他社が元気がないうちに、自分たちの得意分野のアピールに力を入れたりしています。

「プログラミングでメシを食わせろ!!」は、そういう生きの良い技術者たちをどう育てるか、どう活躍させるか、という内容で、リーダー向けに書きました。

会社経営的に単純に考えれば、花が開くかどうか分からないものに投資を続けるより、毎月確実に回収できる派遣業のメリットももちろんあります。また、大量のプログラマーをコントロールして大規模プロジェクトを進めるSEやプロジェクトマネージャーの立場でも、なんでも言うとおりにしっかりやってくれるプログラマーの存在は重要でしょう。しかし、プログラマー自身は、必要なときにはそこそこの待遇で使ってもらえても、仕事がなくなれば食っていけなくなるのです。せっかくプログラムを自ら作り出せる、という技術を持っているのに、口を開けて待っているだけというのはあまりにも寂しい姿勢ではないか、というのが私の意見です。

プログラマー自身が活躍するために書いた2冊の著書ですので、当然プログラマー以外の立場の人には気分が悪い内容も多いでしょう。また、分野が違ったり、考え方が違うプログラマーの方も多いかも知れません。従って批判ももちろん仕方ないことです。でも、大切なことは批判するだけではなく、私ならこう考える、こうする、という意見・提案をすべきではないかと言うことです。答えは一つではありませんし、批判しているだけでは答えに近づけません。常駐のうま味、とか、ネットワーク以外もこんなに美味しいぞ、とか、どんどん出てくると良いのだと思います。それらをもとに新しい答えや方向性が見えてくるかも知れません。

とりあえず、私は、「技術者が夢を実現できる会社」を目指してメンバーとがんばっています。その成功・失敗などをブログや著書で公開し、少しでも役立つ人がいればうれしい限りです。

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