「いつもお世話になっております。」というコマンド
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A 「あいさつ文、たとえば『いつもお世話になっております。』なんてのを、テンプレート化している人がいるよね。生産性向上と称して薦めている本さえある。あれはよくない」
B 「どうして?」
A 「それは、手紙の冒頭に『いつもお世話になっております。』というハンコを押すようなものだからさ。そんな手紙をもらって嬉しいわけがない」
B 「じゃ、どうすればいいの?」
A 「い・つ・も・お・せ・わ・に・な・って・お・り・ま・す、とタイプするんだよ」
B 「テンプレートと同じじゃない!」
A 「いや違う。あいさつ文ってのは、それを書きながら、相手の顔なり様子なりに思いを馳せる時間を持つところに意味があるわけでしょう。読み手だって、そうやって自分を気づかう時間を取ってくれた事実に感謝するわけだ。その時間を省略してどうする」
B 「そんなの精神論じゃないか。論理的じゃないよ」
A 「そりゃそうだ。そもそも、あいさつは心の表現でしょう。精神論がイヤなら『いつもお世話になっております。』なんておためごかしのコピペ挨拶なんぞやめて、用件だけ伝えなさいよ」
B 「んー、それじゃあまりにも……。たとえば、SMTPだってHELOというあいさつコマンドから始まるじゃない?」
A 「なるほど、テンプレ化された『いつもお世話になっております。』はHELOコマンドなわけだ。ま、そういう定型的な手続きとしてのあいさつ文があってもいいのかもね」
昨晩ひさしぶりにプログラミングをしていたら、こんな会話が頭に浮かんできました。とりあえずそこらへんの紙に書き付けて、今朝清書した次第。
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