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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

「これ1冊で、意思決定本20冊分の価値がある」

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今日(6/10)発売の「THE 21」2009年7月号(PHP研究所)の特集は『残業ゼロの「スピード判断」術』。実業界の方へのインタビューが多い中で、判断・決断といえばやっぱりこの方、将棋棋士の羽生善治さんも登場しています。そしてやっぱり、面白い。

棋譜のデータベース化などが進んでいるが、情報量の増大は判断の精度に結びつくのか。この問いかけに羽生さんは、選択肢が増えれば見切りも難しくなると指摘したうえで、こう付け加えています。

いろいろなことを知れば知るほど、自分が知らないことに対する恐怖や不安も大きくなる。見切りの技術や、恐怖や不安に打ち克つ精神力も同時に鍛えて、初めて知識や情報は自分の財産になるのです。

知れば知るほど、知らないことに対する恐怖が大きくなる。重要な決断を前にして、もっと情報を集めて安心したいと願う、いわば「情報収集への逃避」とでも呼ぶべき心理の行きつく先を、ずばり指摘しています。

……というのは、長い前置き。

この雑誌に『クリエイティブ・チョイス』のことが載っているのを宣伝したかったのでした。『「早い決断」よりも「機を逃さない決断」をめざせ』というタイトルで、2ページのインタビュー記事が掲載されました。

特集の最後のブックガイドのコーナーでは、『「これ1冊で、意思決定本20冊分の価値がある」といっても過言ではないほどの良書』という短評をいただきました。感謝!

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