みんなが既にやっている(知っている)ことに名前を付ける
「クリエイティブ・チョイス/創造的な選択」というテーマで2つ対談をさせていただきました。それは記事になったときにあらためて宣伝するとして、対談のなかでハッとしたことを書いておこうと思います。
ハッとしたのは、場が温まってくるにつれて「それってクリエイティブ・チョイスですよね」「それもクリチョイですね」というような言葉がバンバン出てくること。この本で言っている「創造的な選択」は特殊な選択でなくて、われわれの多くがやってきていることを抽象化したものなので、考えてみればあれもこれもクリチョイだ、という話に自然になるわけです。そういう意味では、なかなかいいタイトルだったなあ。売れやすいタイトルかどうかという意味では、微妙なところですが。
今日、もうひとつ「あー、名前があった!」という発見をしました。○○に入る言葉をご存じですか?
○○はチェスで使われている用語である.自分がパスをすることが許されれば勝ちだが,手を進めなくてはいけないために負けるという局面をいう.
田中哲朗 『ボードゲーム「シンペイ」の完全解析(修正版)』(PDF)○○とは主にチェスにおいて、(略)「できればパスしたい(しかしパスがルールで禁じられている)局面」である。(略)実際の戦争や経済闘争において「動きたくないが動かざるを得ない状況」を指して比喩的に使われることもある。
(Wikipedia)
ツークツワンク(Zugzwang)、と呼ぶそうな。
読んでハッとしたからには最近ツークツワンクな状況に陥ったことがあるはず、だと思うのですが、思い出せず。いずれにせよ、覚えてみても使うシーンは当面なさそうです。Googleで1,230件しか出てこない知名度の低い言葉ですので。
ちなみに"クリエイティブ・チョイス"は……、おお、""で囲むとちょうど10倍の12,300件!とはいえ、まだまだですね。