天才、秀才、バカゲーム
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僕が10代のころです。ラジオで「天才、秀才、バカ」というコーナーが大人気で、そのネタを話して笑っていたことがあります。DJは谷村新司とバンバンでした。若い人にはわからないかもしれませんが、当時は、物凄い人気だったのです。
たとえば、こんなコントです。
「やけどの対処方法にはどんなものがありますか」と先生が言います。
天才「氷で冷やします」
秀才「水で冷やします」
バカ「ドライアイスで冷やします」このコントを作っていると、多視点の発想が身につくのではないかと思うのです。(p157)
― 高橋 フミアキ 『頭がいい人の1日10分文章術―ゲーム感覚で楽しく身につく』 コスモトゥーワン 2008年
バンバンって誰?それはともかく、たしかに多視点の発想が身につきそうです。
こうやって、視点の違う3人の立場で強制発想させるのはいいアイディアですね。せっかくなので、他の3人組も考えてみよう。
- 良い子・悪い子・普通の子 … バンバンを検索していて見つけました。欽ちゃんの番組。
- 信長・秀吉・家康 … 3人をどういう人格に見立てるかは個人によりますが、こんなのもいいかも。
- 社長・部長・課長 … 仕事で、判断に苦しむときに。こんなとき、社長/部長/課長だったらどうするか?と考えてみると、視野狭窄に陥らなくてすむかも(組織の論理まるだしの発想しか出てこないリスクも)
- 理詰めの人・皮肉屋・応援団 … 同じく、判断に苦しむときに。徹底的にロジカルな人は何を言うだろう?あら探しの天才がいたら何と言うだろう?常に自分の応援をしてくれる人は何を言うだろう?それぞれ固有名詞に置き換えられるとなおよい。
- (番外編)忙しい上司、せっかちな上司、物わかりの悪い上司 … これは、コミュニケーション系の研修でしばしば使う「仮想読者(あるいは聞き手)」。こういう人を想定して論理を構造化しましょうと言っています。
他にもいろいろあるはず。貯めておけば、迷ったときやアイディアを出したいときに使えそうです。
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