過剰に楽天的な、かつ謙虚な、チョコレート
日頃手にする菓子や文房具、日用品には必ずといっていいほど英語が添えられています。ときどき、妙な表現がありますよね。いちいちあげつらうのは趣味ではありませんが、今日の菓子はなかなか解読が難しかった。
たぶん百円ショップで売っているチョコレート菓子だと思います。パッケージをふと見ると、こう書いてありました。
[Choco Cake]
Over-optimism modest chocolate and a soft marshmallow lead you in elegant tea time.
過剰な楽観主義?謙虚な?チョコレート?
むむむと嫁さんと首をひねっていると、一緒にいた長男Aくん7歳が
「甘さ控えめなチョコレートと…」
と言い出すではありませんか。彼の目線を追うと、裏(我々が裏を見ていたので本来の表)に英語と日本語が並記されているのを見つけました。
[Choco Cake]
Over-optimism modest chocolate and a soft marshmallow lead you in elegant tea time.
甘さ控えめなチョコレートと柔らかいマシュマロがあなたをエレガントなティータイムに導きます。
「modestは『控えめ』の訳だよね」
「ということは、Over-optimismが『甘さ』ということか…optimismにはsweetって意味もあるのかな?」
と、辞書まで引っ張り出して考えること数分。ハッと来ました。
「計画などが楽観的すぎる」という意味で、「計画が甘い」と言いますよね。おそらくは「甘さ」に対応する英語を探していて、Over-optimismという言葉にぶつかったのではないでしょうか。
これはblogに書かざるを得まいと、パッケージの写真なども撮ったのですが、低価格で美味しい菓子を作ってくれているメーカーに悪いような気がして止めました。その会社に、より望ましいと思う訳の事例でも添えて、教えてあげればいいわけです。
ところで、こういうパッケージに載せる英語の文章って、大きな企業の製品であってもときどきアレなものがあります。和英翻訳の得意な方は、パッケージの翻訳を請け負ってはいかがでしょう。商品のイメージ写真と日本語の文章を受け取って、短い(かつ正しい)英語を返してあげる。かなり重宝されるのでは。