ソーシャルメディアで具体的な利益を得られるといいうのは幻想
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SAS Institute Japanが公開している『世の中は新たな方法で会話をしている~ソーシャルメディアについて「話す」から「行動を起こす」へ』というホワイトペーパー内の調査データが面白い。
会員制サイトに登録すればすべてがダウンロードできるのでぜひ詳細を読んで欲しいのでさわりだけ紹介すると、ソーシャルメディアに対する考え方の調査で、69%が今後数年にわたってソーシャルメディアの利用が大幅に拡大するだろうと答えており、ソーシャルメディアをビジネス目的に利用することは一時的な流行であるとした11%を大きく上回っている。
そして61%がソーシャルメディアを利用できるようになるためには相当量の学習が必要であるとも答えている。あわせて、半数がソーシャルメディアの効果を明確に測定できるまでは本格的な対応をしないというのはとりあえず「勉強しとけ」というような対応の企業が多いということなのだろうか。
調査にはソーシャルメディア活用によって得られた効果の質問もあり、全体では「認知度向上」「Webサイトへのアクセス数増加」が上位なのに対して、ソーシャルメディア先進企業でのそれは「認知度向上」「好感アップ」「新規ビジネスの増加」だそうで、両者に差が出ているのは興味深い。
そしてホワイトペーパの5ページの最下段に非常に重要な一文が載っている。
特筆すべきは、ソーシャルメディアを利用する主な利点として「具体的な利益を得られる」を挙げた企業が非常に少なかったことです。
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