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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

間接部門の効率化を掲げて経費精算システムの黒船来る

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 “クラウド”“SaaS”が流行である。初期導入コストを抑えつつ手軽に導入できて、効果がなかったら思い切ってやめられるというメリットを生かして、コアコンピタンスにつながらない業務での採用が進んでいると聞く。経理、営業、人事、BI等といった会社間であまり差がない業務の電子化が遅れていた企業にとっては、逆に先進企業のベストプラクティスの注入という逆転ホームランの魅力もあるのだろう。先行するセールスフォースは国内CRM市場でついにシェア4割を達成したそうだ。

 そんななか、ついにコンカーが経費精算のSaaSを引っ提げて日本市場に参入してきた。経費精算というのは、会社なら必ず発生する間接業務でしかも多人数が係わり手間も馬鹿にならない。それをクラウド型のWebシステムで解決しようというのだ。

 昨日開かれた「コンカークラウドフォーラム2002」では、日本向けにローカライズされたConcur Expenseが紹介された。システム自体は、交通費、旅費、物品購買について明細を入力して申請を行った後に上司の決裁を仰ぎ、最終的には経理で伝票処理をするというワークフローシステムだが、随所に工夫が凝らされており流石だと唸らせるものになっていた。細かい入力チェックや経費種別ごとのルール定義、各種の統計/分析帳票は言うまでもないが、日本向けとしてSUICAやPASMOといったIC Cardから利用した交通費明細を取り込む機能(しかもコンビニでの購買分などは自動的にはじいて取り込むという細かさ)や乗換案内/経路探索の機能を追加したとのこと。
 ネットの向こうのクラウドを使っている利点としても、請求書のイメージデータをメールに添付すると自動的に取り込む機能だとか携帯やスマホ対応というもある。ただちょっとわからなかったのは、コーポレートカードの利用明細を取り込む機能があるらしいが、これはリアルタイムでネットサービスを経由するものなのかデータ伝送などによるバッチ対応なのかは説明がなかった。

 いずれにしてもこれはちょっと将来が楽しみなSaaSだと思う。米フォーブス誌の「2011年 革新的な成長企業の世界ランキング」の1位に輝いただけのことはあるし、日本法人には、マーク・ベニオフやサンブリッジが出資したというのにも頷ける。

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