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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

特定のソーシャルメディアにユーザを引き止めるためには

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 渡辺聡さんの「ソーシャルジプシーに安住の地はあるのか?」というコラムが実に興味深い。古くは掲示板、SNS、ミニブログといったネット上のコミュニティであるソーシャルメディアは定期的に栄枯盛衰を繰り返し、ギーク達はその都度新しいメディアに飛びつき、もてはやし、盛り上がり、そして飽きて去っていく。

 渡辺さんはこのプロセスを

友人があれこれいて便利⇒もっと世の中と繋がってください⇒知らない人もたくさん⇒なんか居心地が悪いや⇒トラブルが起きて気分が悪いからもういいや⇒離脱

と整理し、それを防ぐための手立てとして、パブリックSNSの規模をあるところの最適規模で止めることと、コミュニケーション過剰を防ぐために人と人を繋ぐグラフ構造部分はソーシャル以外のものを使うという案を提案されている。なかなかに面白い案だと思う。

 ただ、今だとちょうどTwitterからFacebookへの住民異動が起きている時期らしいが、Twitterがいまさら拡大を辞めることは出来ないだろうし今からソーシャルグラフ以外の繋がりをベースにすることは不可能だ。となるとTwitterはユーザが移住してしまうのを指をくわえてみているしか無いのかということで、私も勝手に代替案を考えてみた。
 コミュニケーション過剰を防ぐための手立て(機能)を導入してはどうだろうか。具体的にはフォローとリムーブの間の機能として「(しばらくの間)タイムラインに表示しない」ボタンを新設する。私自身を振り返ってもフォロー数が多くなるとタイムラインが追えないし、全員と密なコミュニケーションをとる関係を維持するのはきついと感じる。かといってリムーブするとなんか角が立ちそうだし、なにより時々はそういうゆるーい関係の人達とワイワイ騒ぎたくなることもあって(※人はきまぐれなものだ)リムーブするわけにはいかない。そんなときにそっと数十人と「しばらく距離を置く」ボタンがあると嬉しい気がするのだ。相手のつぶやきを日頃は目に入らなくする。でも@などで直接くる返事にはちゃんと反応して人間関係はキープする。そんな感じだ。
 今でもリスト機能を使えば同じようなことが出来るが、それをもう少し明確に前面打ち出すことでTwitter離れを防止出来る気がした。

 本来人は実生活の人づきあいでは、こうした「距離を置く」「疎遠になる」というのを無意識というか自然にやっている。ところが従来のソーシャルメディアでは「繋がっている」「繋がっていない」の1つしかなく、毎日家族や親友のように会話するか縁を切るしかの2パターンしか表現できてないので、ここに3つめの「知り合いだけど日頃はべたべたしない」みたいなのを加えれば良いんじゃないか、というのが私のアイデア。

 もちろんこれだけで全てが解決するとは思えない。このようにソーシャルメディアを渡り歩く移り気なユーザーへの対策というのはソーシャルメディアにとっては永遠の課題で完璧な答えはないだろうが、まだ試されていないいろんなアイデアを使えば移住サイクルを遅くすることはできそうだ。

===2011.7.19 18:30追記

タイトルと一部文面を訂正いたしました。コメント欄でご指摘いただきましたように、一部不適切な表現がございました。不愉快に感じた方もいらっしゃったと思います。大変に失礼いたしました。

Comment(2)

コメント

渡辺氏のエントリーを受けてのタイトルというのは理解しているんですけど、あえて苦言を。このタイトルは特定の民族に対する流浪の民というステロタイプな見方を肯定しているように見え、よい表現だと思えません。リクルートグループに転職した際に、同じ間違いから回収に至ったというできごとの話を聞き、差別表現問題は「言葉狩り」問題ではないのだなと思い至りました。

再考いただければと思います。

坂本英樹

吉川さん、早速、というかあっという間に考慮、対応いただきありがとうございます。同じブログネットワークに書くという縁を持たせていただいたことが誇らしいです。

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