東京電力の街中の公衆電源ステーション「espot(エスポット)」の社会実験に参加登録してきた
先週「柏の葉アーバンデザインセンター、東京電力と共同で公衆電源ステーションの社会実験 を開始」というプレスリリースで見かけたのだが、うちからそう遠くない地域で公衆電源ステーションのサービス実験が始まるということで早速モニター登録してきた。
今日は実験開始日ということで土曜日だったが柏の葉の駅前のUDCK横の公衆電源ステーションには東京電力の担当者とおぼしき人達(&三井不動産関係の方)が沢山いらっしゃっていてサービスの案内や電源の使い方の説明をしてくれた。
このサービスでは会員登録をすると左のような専用のカードが貰える。このカードを使って公衆電源の設置されているブースでコンセントの格納されている箱のロックを解除して手持ちの電源ケーブルをコンセントに差し、ふたを閉めると給電が始まる。1回30分以内という制限(再利用回数に制限はないので実質無制限)はあるが、これで外出時に携帯の電源が切れそうなときなども無料ですぐに電気を使えることが出来る。
登録は順調で私が11時過ぎに言った時点で既に60人を超えていた。
こちらの写真が各公衆電源ステーションの設置場所。
(駅前のUDCKのステーション。左の白いのがコンセントの格納されたボックスで右のパネルにカードをかざしてロックを外す仕組み)
(こちらはショッピングセンターのフードコートの片隅に設けられたステーション)
打ち合わせや出張などでノートPCを持ち運んで仕事やメールの授受を行う人の姿は増える一方だし、携帯電話をはじめとして今後は電子ペーパー等の充電式のガジェットを持ち運ぶ人はさらに増えるだろうから、こうした充電可能なスポットを必要とする場面はさらに多くなるだろう。実際に既に携帯の電池切れに困って駅のホームでコンセントを借用して「盗電」し(わざわざ実損額1円とか併記されて)逮捕されるといった報道が出ている現状を見ると、こういう公衆電源ステーションを整備していくことは社会的ニーズに合っていると思う。
担当の人と会話したところ実サービスに入るときには有料にしたいということだが、値決めさえ間違えなければ一定の利用はあると思う。個人的には携帯電話やモバイルPC用だとすると一回10円程度が妥当な気がする。
ただ普及のためにはまだまだいくつか実験して超えないといけない壁もありそうだ。例えば先ほど携帯電話の充電ニーズは高いだろうと書いたが充電用のケーブルを常に持ち運んでいる人は少ないだろう。利用を促進させるならキャリア毎の携帯用充電ケーブルを貸し出すくらいはしないといけない。
それから充電時間の問題がある。PC操作に利用するならともかく携帯を充電するのであればあまり時間をかけたくない(かけられない)だろう。数分で半分くらいまで充電出来るような高速充電みたいな仕掛けが欲しい。でもこうなると供給側の電力会社や不動産会社だけでなく携帯電話メーカーも巻き込む必要がありそうだ。
あとはステーションの数。今回は4カ所だがつくばエクスプレスの全駅に設置するとかもう少し数が増えないと利便性が向上しないし認知も進まない。
それでもこのような社会実験は日本初と聞いたし、この実験結果は今後の電気自動車の普及を考えると転用範囲がかなり広そうだ。今回の実験は8月までと言うことだがせっかくモニター登録したので今後もいろいろ使い試してみたい。