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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

にわかソーシャルメディアコンサルタントにはご注意

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 ZDNet Japanに「ソーシャルメディアのエンタープライズ利用は崩壊寸前」という記事が載っていて興味深く読んだ。

 米国ではソーシャルメディアブームが起きるとともににわかソーシャルメディアコンサルタントが百出しているそうだ。ちょっと前は「ブログを活用すれば売り上げが上がります」「ホームページを作れば儲かります」だったが今は「Twitterを使えば口コミが生まれます」あたりが売り口上なのだろう。
 私もこの業界のこの分野(ナレッジマネジメント)では古参組になってきたが、なにかバズワードが流行るととたんにそれの専門コンサルタントが雨後の竹の子のように現れる。彼らの8割は1年後にはいなくなるのだが、そういうにわかコンサルタントに振り回されて実験台にされるユーザは実に気の毒だ。

 記事の文中に

ソーシャルメディアに関して「こうすればうまくいく」なんていうのは嘘っぱち
ソーシャルメディアの活用が成功するか否かは、ベンチャー投資に似ているともコメントしている。つまり、たまに大きな成功があるが、他はほとんど失敗する

というコメントが紹介されているがまさにそのとおりだと思う。まあ自分でソーシャルメディアを研究しているような賢明な人は騙されないと思うがご注意を。

 Twitter研究会でも少しだけ紹介をしたが企業内にソーシャルテクノロジーを導入する際には特に注意が必要だ。狙いや目的を絞ることは当然だし、既に導入済みの他のツールとの住み分けや参加者のモチベーション維持などまで気を配らないと上手くいかない。
 コンサルタントの言葉を鵜呑みにするのではなく、先行して導入した企業に訪問して実地での声を聞くなど入念に準備をしよう。

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