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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

コラボレーション製品マーケットに新規参入者が続々と

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 1年ほど前に「シスコがコラボレーション市場に積極的に参入するわけ」というエントリーを書いたが、そのシスコが11月9日にコラボレーション分野の新製品群の発表をおこなっている{参考記事:米Ciscoがコラボポートフォリオを拡大、電子メールやソーシャルソフトに進出
 あくまで個人的な読みだが、シスコのこの戦略はかなり勝ち目があるし実際に今後コラボレーション市場でシスコは一定の存在感を示していくと予想している。

 実はこのところ日本のコラボレーション市場への新規参入プレイヤーが地道に増えている。例えばキーエンスが組織内検索エンジン分野へ参入したり、ユーフィットがポータル型グループウェアパッケージを出したりという動きだ。
 これは私の憶測だがキーエンスはPro-Searchの為にジャストシステムを買収してまでという力の入れようだ。だけど結果はどうだろうか。ハードウェアとソフトウェアは全然売り方が違うし検索エンジンの場合は導入先の環境によってカスタマイズが必要になる事が多いが、これをサポートしきれるかは微妙だ。買収したジャストシステムでのゴタゴタが収まらない状況で、同じカテゴリで既に先行して実績を上げている鉄飛テクノロジのFileBlogやオーシャンブリッジのネットイットセントラルとの価格性能比競争に勝てるのかも注目。
 ユーフィットは長年金融機関向けで培ってきた技術とノウハウを元にポータル型グループウェアを売り出したということだが、グループウェア製品というのはスイッチングコストが高いためにそう簡単に乗り換えが発生しないから実績を上げるには時間がかかる。これまでも情報子会社を成り立ちとした会社が親会社の都合で急に外販に力を入れ始めたことは多かったけど、たいていは結果がでるまで我慢しきれずに回帰してしまう。コラボレーション系製品って売り出してから売れるまで3年くらい必要だけど我慢しきれるか見ていきたいと思う。

 他にも商社系の会社が外国製の検索製品を担いで日本マーケットに参入する例も増えているが、これらもたぶん苦戦するだろう。エンタープライズサーチの分野って既に2極化している。どこにでもあるファイルサーバをそのまま使っているユーザ向けにアプライアンス製品を導入する形態と多量のカスタマイズをした複数の文書リポジトリを持っているユーザ向けにパッケージをミドルウェア的に活用したSIを提供する形態だ。前者を目指すとGoogleやORACLEが立ちはだかるだろうし、後者を目指すには製品技術者が海外の開発元にしかいず日本では売るだけという商社モデルでは全くお話にならない。

 賢いユーザは新規参入者の美辞麗句に踊らされずに冷静に将来性の高い選択肢をチョイスすべきだ。

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