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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

シスコがコラボレーション市場に積極的に参入するわけ

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 先週シスコから新しい“コラボレーション”を支援するコミュニケーション製品群が発表された。その前の週にシスコがIM(インスタントメッセージング)ソフトウェア開発企業の米Jabberを買収するというニュースも流れていたが、このあたりの戦略の一貫なのだろう。

 シスコはもともと社内でのコラボレーションツールにかなり力を入れていて、イントラネットの構築や従業員セルフサービスを目指した企業なポータルの構築などはかなり早い段階で自社導入しそれをモデルケースとして外部へ販売するという戦略を取っていた。もう数年も前になるが私もシスコの日本法人へ彼らの社内ポータルを店に貰いに行ったことがある。

 シスコの収益源はネットワーク機器の販売だが、ようは社内社外を問わずネットワークのトラフィック量が増えればネットワーク機器の需要が増える、というロジックで社内外でのコンテンツの掘り起こしや利用拡大を推進しているということらしい。この延長でイントラネット構築や社内ポータルの構築の支援作業をただ同然で仕掛けてくることがあって、正直社内情報流通やポータル構築の導入コンサルティングを主軸にやっている私に取っては、ときには迷惑な競合になる。

 ただ確かに彼らの言うコラボレーションの未来形には肯ける部分も多いし、実際に彼らが構築し自ら使っているシステムは現実解としては非常に説得力がある。この分野に関心があるのであれば一度彼らのシステムをデモなり訪問なりで見ておくことは有益だろう。

 ところで、こうして積極的にコラボレーション関係の企業を買収して自社ラインナップに組み込もうとしているメーカーとしては他にEMCがある。こちらは、以前に文書管理システム大手のドキュメンタムを買収した。
 ユニークな技術やコンセプトを持つベンチャーが彼らのような資金力を持つメーカーの傘下に入り、研究や技術を進めることは非常に良いことだと思う反面、どうもこれまでにメーカーに買収されたソフトウェアはそれ以降の伸びを欠いてしまうような印象も否めない。DocumentumしかりWebEXしかりだ。買収されると安定する反面、やはりハードウェア企業からすればソフトウェアは傍流扱いとなって志気が落ちるのだろうか、これだけはちょっと残念に思っている。願わくばJabberのIMは二の轍を踏みませんように。

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