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ウィキペディアの信用度はテレビ以上

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 先週Yahoo!リサーチから情報メディアに関する調査結果が発表されている。{Business media誠の記事}この調査は毎年定期的に行われているが、そのなかの情報メディアの信用度合いの項目が非常に面白い。

 2006年の初回の調査では、信用できるメディアの順位は新聞->ラジオ->企業HP->テレビ->Q&Aサイト、翌年2007年も新聞->ラジオ->企業HP->テレビ->検索エンジンとなっていた。これが2008年にグラフでは、新聞->ラジオ->企業HP->検索エンジン->テレビになっているように見えるし、今年のグラフでははっきりと、新聞->ラジオ->フリー百科事典と書かれているしその後の順位も->検索エンジン->企業HPと読み取れる。

 テレビの信用度がどんどん落ちているのだ。今やテレビの信用度は、ポータルサイト・特定カテゴリ掲示板・Q&Aサイトと良い勝負だ。
 テレビとQ&Aサイトの信頼度が同じくらいというのが実に興味深い。まあ、みのもんたさんに相談するのも発言小町に悩みを書いていろんな意見を聞くのも回答者にとっての満足度は同じくらいのようだからそんなものかとも思い直してみたりしたw。
 あと個人的には雑誌の信用度はテレビ以上にさらに低いのと企業Blogの信用度がなかなか上がらないのことには、毎年結構違和感を感じてはいるものの全体ではおおむね同じような感覚だ。

 この調査では今年から調査対象メディアの区分見直しを行って、先ほどの「フリー百科事典」以外に「ソーシャルブックマーク」「スタートページサービス」「画像/写真共有サービス」「ライブストリーミングサービス」の併せて5つのメディアが測定対象になっている。

 今年の調査では、もう一つシーン別にユーザがどのウェブ系メディアを使い分けているかを調べている。情報発信時にはBlogやSNSを使い、目的のある情報探索時には「特定カテゴリ掲示板」「Q&Aサイト」「フリー百科事典」を使い、ブラブラと情報を散策する際には動画共有サービスを使うというのは納得だけど、動画共有サービスで他人から情報を得るとか目的の情報を探すという数字が40%とかなり高いのはちょっと意外すぎる。ここはもうちょっと検索シーンの細かい分類や分析が必要だと思う。

 それから情報発信時に使うメディアでBlogやSNSについでの第3位も動画共有サービスになっているのだが、残念ながら今年から加わった新しい5つのメディアに「(TwitterやWassrなどの)ミニブログ」と「(pixivやピアプロやうごメモなどの)お絵かき交流サービス」が入っていなかったのでこういう順位になっているのだと思う。特に「お絵かき交流サービス」はSNSと「画像/写真共有サービス」の間に位置するサービスだが、日本では自己表現ツールとしてかなり根強い人気があるので次回は是非区分を分けて調査してくれると良いのに。

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