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日本ではスライド共有サービスは流行らないのかな

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 2006年に米国で始まったスライド共有サービスのslideshare。このブログでも良くここのスライドを紹介するのでご存じの方は多いと思うが、米国ではその後も順調に実績を積んでいるようだ。共有するファイルの差し替え機能やコミュニティ、お気に入りなど機能追加も進んで便利だ。
 特にトップページに出てくる「今日のスライド」とか特集的にでてくる最近のイベントでのスライド集は便利で、時間に余裕があるときにここを見ていると最近のIT業界の動きが掴めて勉強になる。

 さてこうしたスライド共有サービスは、一時期はドキュメント版YouTubeだとか言われて将来を期待されて、日本でも類似のサービスがいくつか出た。Hot.DocsDocuneだとかみんなの論文サイトSesameなんてのもある。ところが日本のこうしたスライド共有サービスは、なにかこれまであまりパッとしない。登録される資料もビューも伸びてないのだ。

 先日この件を後輩達とちょっと議論したところ、いくつか理由としての仮説がでてきた。

  • 日本にはまだスライド(パワーポイント)文化があまり無く、スライドを作る人自体が少ないのではないか?
  • 自分の持っている情報(スライドを))出してしまうとマネされるとか日本人のほうが出し惜しみしやすいケチな性格なのかも知れない
  • 日本の場合著作権の縛りがきつくて、他人の文章や図を含んだ資料は引用であってもこういう場所に出しにくい
  • 会社や組織が従業員に対してこうして外部へ資料を出すことを禁止している
  • そもそも国内での別サービスいるの?SlideShareで済むのでは

などなど。まあいろいろな意見が出たけどもどれもあっているようでもあってないようでもある。もう少し時間をかけていろいろやってみないとわからない。

 ということで今日開催するニコニコ動画のデータ分析研究発表会では、この日本におけるスライド共有サービスの草分けであるHot.Docsさんに協力頂いて発表用のスライドを専用カテゴリに纏めると共にトップページにも紹介欄を作って頂いた。
 今後日本でもこうやってイベントとスライド共有が連携した使い方がもっと増えていくと良いと思う。

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Comment(4)

コメント

NHK『ITで変わるアメリカの教室』によりますと世界中で授業のカリキュラムの共有がなされている様です
【Curriki】 カリキ カリキュラムを共有するサイト
http://www.curriki.org/xwiki/bin/view/Main/WebHome

日本人は公共の場での遊び関連のアウトプットは公開しても、仕事関連のアウトプットの公開は進みませんね
頭の中身は公開したくないと言うのが本音なのでしょう

Slideshare、アメリカで時々使っています。ビジネススクールのケーススタディなどは結構どこの学校でも同じケースを扱っている場合があり、Slideshareにアップされているプレゼンを参考にしたりします。日本ではやらないという話ですが、中国ではウェブサイト上での情報シェアが激しいですね。中国人学生のウェブ経由の情報収集には目をみはるものがあります(違法のものも含め)。日本では著作権の意識がもっと高いのとやはり性格的に外にあんまりアピールしない国民性があるのかと思いました。しかし、ブログ文化やSNSが定着し、ウェブ上での公開に抵抗が薄くなっていくと今後はそれも変わっていくかもしれませんね。

植村吾彦さん、Mamikoさん、コメントありがとうございます。
やっぱり日本より諸外国のほうがこうした情報共有の面で進んでいるのですねぇ。正直ちょっと悲しいです。
情報を出すことで得られるメリットをもっと周知することと一部にある(本当に法律で制約される以上に)敏感すぎる著作権&その侵害時のリスク評価を改善していく必要があると思いますね。

真似てより高みを目指すことは日本人が伝統的に行ってきたことの様です
和歌の世界では「本歌取り」が行われ、発展的に昇華してきました(今日のテレビで鴻上尚史さん言)
絵画の世界では俵屋宗達の風塵雷神を琳派が継承し、浮世絵をモネやゴッホが流用しています。
一方ファッションの世界では、尊敬の念を持って流用することを「~にインッスパイヤーされた」とか「~に捧げるオマージュ」などと呼んで新作として発表しています。
いずれにせよ著作権とかオリジナリティに囚われて何もしないのではなく、流用+αで更なる発展をしていくことに意味がありますね。

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