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個人PCをUbuntuにしてみた

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 実は最近私物のモバイル用パソコン(LOOX U)にLinuxであるUbuntuをインストールして使っている。もちろんデフォルトのWindowsを入れ替えたわけではなくパーティションに追加インストールしてデュアルブートにしただけだ。

 それで、Ubuntuを使ってみての感想なのだが、モバイルというか超ライトな使い方であればこれで充分ではないかと思っている。以前にも書いたかもしれないが私のモバイルPCの利用スタイルは、主にIT系のメールマガジンの確認(GMailのPOP経由での受信)とはてなの注目ニュースの確認(はてぶニュース)とその延長でのニュース系のネットサーフィン、そしてこのブログのアクセスログ確認くらいである。最近はこれにTwitterでのタイムライン確認というのが加わってはいるが、結局それを加えても大半がブラウザとメーラー、そしてテキストエディタがあれば済んでしまう作業である。

 こうしたインターネット関連ソフトはUbuntu上で実にさくさくと軽快に動く。FireFoxなんて同じマシンのWindows環境の3倍くらい速い気がする。余計なアドオンソフトやウイルス対策ソフトが入っていないということもあるだろうが、それでもWindowsの時よりかなり速い。
 Ubuntuを使ってみて改めてモバイル環境ではWindowsはオーバースペックであることを確認してしまった。自宅や会社にベースとなる母艦のマシンがあって二台目以降として使うのであればUbuntuで充分だと思う。
 企業の配布するモバイルPCだってメールと一部の業務システムだけにしか使えないようにしてあることがたいていだからLinuxベースにする可能性は充分にあると思えてきた。もっとも企業ユースの場合オフィス系文書を使うことが多いことから、Linux環境のOpenOfficeで文書をどれくらい再現できるかは良く調べる必要はありそうだ。少なくともパワーポイントやExcelの資料を客先でプレゼンするときに文字化けや位置ズレがおきるようだと使えない。

 最近は5万円代の安価なPCが各社から発表&販売されてかなり人気を集めているが、こうしたPCは海外ではLinux版も発売されているのに、なぜか日本ではLinux搭載PCは売れないという神話があってWindows版のみの発売になることが多い。
 でもこの神話って単に個人ユース向けのLinuxの存在やその利便性を知らない人が多いからだけではないのだろうか。私自身使うまでは、知識も必要だし維持に手間がかかるからハードル高いなぁと思っていたけど、今はその考えを改めた。

 もっともUbuntsuへの不満もある。それはキャリア関係のユーティリティが使えないことだ。私はDocomo関係の無線LANとダイヤルアップ回線を併用しているが、個々の接続を自動でやってくれるキャリア提供の接続ユーティリティはWindowsでしか動かないものばかりだ。無線LANの場合、ローミングエリアでいちいち接続の設定を替える必要があったり、セッション確立後にブラウザでIDとPassを入力するフォーム認証を求められるのだが、これをパスしたいが為に接続ユーティリティを使いたいことが多いのだ。他にもLOOX Uの場合はイヤホンジャック関係が上手く機能しないなどという細かいデバイス単位での問題もある。
 まあ、これはUbuntuを始めとしたLinuxが普及してユーザが増えればじきに提供されるだろうからあまり大した問題ではなさそうだけども。

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