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UGC(特にQ&Aサイト)の信用度上昇中

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 ヤフーバリューインサイト株式会社から出た「情報メディアに関する調査」を見てみるのだが結構面白い。{このリンク先から調査結果がダウンロードできるのでご参照。ちなみに2007年の結果2006年の結果もある}

 自社モニターに対して、昨今の各情報メディアに対する信用度や利用状況について調べた調査なのだが、今回の結果ではQ&Aサイトの信用度がテレビ並みに上昇しているのだ。テレビやラジオ、新聞などの既存の大メディア利用率が下降傾向なのは前からのものだがついに信用度という面でもUGC(User Generated Content)が大メディアに追いつきつつあるようだ。
 発表されたグラフであまりにもQ&Aサイトが目立つのでそればかり目に入ってしまうが、Q&Aサイトの信頼度は企業HPと同じくらいでBlogやSNSよりも信用度が上である。一般的なQ&Aサイトだと、回答を書き込むには会員登録は必要だがそこに表示される名前はニックネームであることが多いし、書き込んだ内容を誰か第3者がチェックするわけではない。これに対してBlogやSNSでは、完全に実名をさらして記事を書いている人もいて実名性という面では、Q&AサイトよりもBlogやSNSのほうが高そうなのにメディアの信用度ではQ&Aサイトの方が上だという結果である。
 ネットリテラシーが変化してきて、単純に「匿名での書込み内容=信用できない情報」とは見るのではなく、読み手で情報価値を選判別し始めているということなのだろう。

 アンケートの後半では、目的別にどのWebメディアを利用しているかも調べているが、『他人から情報を得たい』ときや『自分の目的にあった情報を探したい』にQ&Aサイトを使う割合が高くなるそうだ。
 そういえば昨日、マイクロソフトが日本のQ&Aサイト運営大手のオウケイウェイヴに出資するというニュースが流れていた。これもこういうQ&Aサイトの隆盛を示す動きなのだろう。

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