今年の新入社員は「仮想世界型」と名付けてみる
今年も新入社員のタイプの名付けがそろそろ出る時期だ。昔は坂川山輝夫氏が毎年発表していたこの新入社員タイプであるが、数年前から社会生産性本部が名付け親になっている。ちなみに、一昨年(平成18年)はブログ型、昨年(平成19年)はデイトレーダー型であった。
さて私もここ2年続けてこれをブログのネタにしていたので今年は思い切って自分で勝手に考えてみることにした。
平成20年度 新入社員のタイプ(吉川案)について
「仮想世界型」
新卒採用では売り手市場が続き、各企業は将来に向けた布石として多額の宣伝費(採用費)をつぎ込み世間の注目度も高い。企業側は即戦力となることを夢見るものの、短期的には鳴かず飛ばずで効果が見えない。5~10年後には一般化し世の中の主流派になると思われるが、それまでの間は継続的な投資と粘り強く面倒を見ながらその扱い方のノウハウをためていくことが重要。
(解説)
ITの進化に伴い世の中やそこでの人の行動が大きく変化する時代になった。企業もこの環境変化にあわせようと躍起になっている。折しも景気の回復を背景にこうした新しい分野へ手を広げようとする動きは加速しており、バーチャルな仮想世界に参入し新卒採用も積極的に行う時代になった。
仮想世界も新入社員も「なんでも出来る」ことには間違いが無い。しかしながらその「なんでも出来る」は、これまでの現実社会(先輩社員)に比較すれば「何でもちょっとずつ出来るけど、どれも商品(プロフェッショナル)としては物足りない」に過ぎない。今のところ「なんでも出来る」はポテンシャルだと考えるほうが良い。
但し、どちらも将来的には、世の中に受け入れられ一般化し普通の生活やビジネスの中で無意識的に使われるようになると想像される。その本領が発揮されるまでにはもう少し時間が必要そうだが、その時代の到来に備えて継続的に投資(教育)を行いどの分野で最も力を発揮するのかといった扱い方のノウハウを今から徐々に獲得しておくことが大切であろう。
ちなみに、本家はここで、今日現在(2008/3/23)まだ今年のは発表されていない。
===2008/03/27 AM追記
平成20年度の新入社員は「カーリング型」に決まったらしい。なんか流行語として古いのだけどどうしたんだろう。せっかくなのだから最近の流行語に掛けて欲しかったところ。