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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

EIPから企業内スタートページ(BusinessStartPages)へ

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 日経ITproで連載されている日経マーケット・アクセスによる「話題のキーワード/トレンドの認知度・業務への影響・利用状況」。今月はEIP(企業情報ポータル)が対象だった。

 調査結果によると、EIPは認知度は普通で普及度は高水準であるということ。利用状況に関する設問では、全社運用済みと一部部署での運用済みを合わせると全体の4分の1がEIPを運用済みと回答しており、記事でも

ここ数年,SOAやWebサービス,マッシュ・アップなど,システム間連携の新しい手法や概念が実用域に達するとともに,それらの新技術で実現するアプリケーションの一つとして,EIPも再び注目されている。

という解説がされていた。確かに私の所へのEIP関連の引き合いは最近また増えている。

 そういえば同じくITproに「企業内スタートページは情報系システムを革新させる」という記事を書いたのは今年の3月のことだ。我々は、従来のリンク集や単純なコンテンツアグリゲーションのみを実装したEIPに対して、SOA的要素を使って各個人の業務や特性に合わせた情報提供をするポータルを企業内スタートページ(BusinessStartPages)と呼んでいる。あれから半年以上が経過したが、実際に最近のEIP関連の引き合いにはSOAやマッシュアップというキーワードを絡めたものが増えてきている。

 ただ実装となると、企業内にスタートページ(BusinessStartPages)を構築・導入するような動きはまだ活発化していない。今年は構想策定迄に留まった会社が多かった。というか今年もIT業界全般としてはコンプライアンス対応に追われる動きのほうが強く、予算や人員をそちらに優先的に振り分けざるを得なかったようだ。2008年はもう少し前向きな、情報を活かすとか戦略的活用のほうに風向きがわかると良いと思うのだが・・・

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