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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

Wikiはオープンソースに限る?

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 「実践!SixDegree」の上田さんがWikiについて非常に貴重なアンケート結果を載せてくださった。エンジニア交流勉強会「gungi」での出席者に対するWikiに関するアンケートの結果だそうだ。

 いくつか興味深い結果が出ているが、私がまず注目したのは、「ご利用のWikiエンジンは?」という問いにオープンソース系のものがずらりと並んだこと。エンタープライズWikiとしては、Confluenceを出しているアトラシアン・ジャパンやベリタス・コンサルティング、あるいはライトアップあたりが一応名前が通っていて有名だと思うのだが、もしかするとあまり売れてないのかもしれない。今回のアンケート対象が技術者だったこともあるだろうが、確かにWikiはクローンのオープンソースが沢山あるので、エンタープライズWikiという市場は立ち上がりにくいのかもしれない。
 あとここで2位になっている「Trac」って確かプロジェクトマネジメントツールだと記憶しているが、いくつかの純Wikiを押さえてのこの割合はすごいのでは。最近Webベースのオープンソースでプロジェクトマネジメントツールが結構流行っているように聞いているがこの影響がありそうだ。このあたりはいつか内田さんに詳しい話を是非聞いてみたい。

 他の結果で、設置単位がプロジェクト単位だとか共有対象文書数が100文書くらいというのはほぼ予想どおり。私の予想が外れたのは、導入プロセスで「トップダウン」が大多数だったこと。でもこれって設問で「担当者が決めた=トップダウン」となっていたようなので、どうやらプロジェクト内で責任者や声が大きい人が率先して入れるような形式のことをここでは指していて、通常私がイメージするような会社の中のしかるべき立場の人まで報告/相談して決裁を受けてから導入するといったトップダウンとは意味合いが違うようだ。

 それとフリーアンサーを読むと、どうやら備忘録的に何でもかんでもメモるような使い方が多そうだ。とにかく気づいたときになんでも全部書いておいて、後で手が空いたら見なおす。なんかGTD的で格好いい。
 最近の私個人としては、はてブとTypePad(オルタナティブ・ブログの下書き)、そしてGoogleノートが、日々の気づきの一時保管場所なのだが、この結果を読んだら久しぶりに昔使っていたPersonalWikiを復活させてみようかな、なんて思ってしまった。

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