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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

ソーシャルカレンダー、ソーシャルイベント、ソーシャルスケジュール

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 オンラインカレンダーについては、しばらく前にインターネット上での次のキラーコンテンツになりそうだと言われていたが、その後あまりパッとしていないように見受けられる(Googleカレンダーはそれなりに定着しているかもしれないが・・)

 実は先日ソーシャルスケジュールを運営している会社の社長さんとお話をする機会があった。そのときにふとこのオンラインカレンダーのことを思い出した。今年の“ソーシャル”ブームで「ソーシャルカレンダー」とか「ソーシャルスケジュール」「ソーシャルイベント」というツールが最近次々と発表されている。そしてそれなりに話題にはなっているが爆発的なヒットには至っていない。
 これはこの分野の各ベンダーがバラバラに動きすぎていてまとまりがないからではないか。ネットでちょっと調べてみると確かに国内のベンチャー系だけでもすでに数社が参入しているようだ。しかしこういったベンダーが集まる合同イベントとかフォーラムといったものは未だ催されていないようである。
 ブログにしろSNSにしろ市場で爆発する前の初期の段階ではこのようなイベント的な動きがあってそれがマスコミに取り上げられて、それで一般へ広がっていったように記憶している。だからその社長さんにも「ソーシャルスケジュールで関係ベンダーが一同に集まってイベントをやると良いかもしれませんよ」とは言っておいた。

 さて思いつきとはいえこうやって口に出すとその後も気になるものだ。とりあえずベンダーがもし一同に会した時はオンラインカレンダーの今後とか各社のビジョンを語るだけでなく、なにか他にもやると面白ろそうだということで、最近ちょっとブレストしてアイデアを出してみた。

・名称統一
 ソーシャルカレンダー、ソーシャルスケジュール、ソーシャルイベントという名前をどれかに統一する。これはイベントの名前をどうするかという最初の議題にもなりそうだが、各社が同じ呼び名を使ったほうが周知度はあがると思うのだ。

・コンソーシアムや連絡協議会の立ち上げ
 これも常套手段であるが、同じ分野のベンダーで情報交換する場をつくることは多い。

・カレンダー(行事・イベント)データの標準化
 調べてみるとちなみにこの分野では標準形式がすでにあるらしい。RFCにもなっているiCalender形式がこれにあたるようだが、上記のコンソーシアムや連絡協議会発でこの形式を拡張するだとかそういう提言を出していってはどうだろうか。

・汎用的(普遍的)イベントデータを標準化したデータフォーマットでライブラリ化して、参加ベンダー各社共通で使えるような仕組みの構築
 私のようにDOS時代からPCを触っている古い人間だと、この分野ではTODAYという超有名ソフトの事を思い出す。昔はこのTODAY用データがライブラリ化されて流通していたが、ネットでそうした仕組みを作ってはどうだろうか。当然こうしたデータは定期的にボランティアの手によって更新や追加がされているが、それを上手に生かせる運用面に仕掛けまであるとベストだろう。

 以上、今日のエントリーは私の単なる思い付きだが、ソーシャルスケジュールに限らず新しい技術やサービスがキャズムを超えるには、ベンダーやツール間で競争する前にまずその認知を広めて市場を立ち上げないといけないはずだ。

 以下私がネットで調べた国内の関連企業とサービスのリストである。

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