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集合天才(Collective Genius)

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 Web2.0でよく言われるキーワードのひとつとして「集合知」というものがあるが、このキーワードを聞くたびに昔に上司が言っていた「集合天才」というキーワードを思い出す。
 集合天才とは、「異なる知識領域で限定されてはいるものの優れた人材を複数集め、一人の天才の才能に匹敵する能力を集合的に生み出すこと」だそうである(出典
 その上司は常日頃から、欧米の企業には「天才」と呼ばれるような有名人がいて確かに彼らがすごいものを発明や発見してビジネスモデルを打ち立てて巨万の富を築いている。これに対して日本には個人の天才は少ないが世界的に天才的といわれる企業は結構ある。そして90年代には、日本の企業はこういう天才を擁した欧米企業に競争力で勝っていたし、今でもそういう企業はある。こうした日本の企業では多くの場合凡人の集団がすごいことを成し遂げており、この凡人たちが集合天才になる過程や環境を分析することが重要だというようなことを説いてくださった。
 これは前に読んだ「みんなの意見は案外正しい」とはまた別の集合知の形だと思う。
 その当時にもこのキーワードをもっと突き詰めて研究しようという話もあったのだが、なんやかやで結局できなかった。Web2.0がもてはやされるこの時代にふと思い出した「集合天才」、いつかもう一度振り返って研究してみたいテーマである。。

Comment(2)

コメント

吉川さん、こんにちは。
>これに対して日本には個人の天才は少ないが世界的に天才的といわれる企業は結構ある。
それに近い現象を公文俊平氏の論考の中で読んだことがあります。藤本隆宏氏の発言だそうです。
-Quote
自動車産業の研究家として世界的にも有名な経営学者の藤本隆宏は、日本の自動車産業が二十世紀後半に示した「もの造り能力」や「改善能力」のような企業の組織能力も、事前に合理的に計画されたものではなく、事後的に合理的と判断された「創発的なプロセス、つまり、当事者が必ずしも事前に意図していなかった径路で、徐々に、累積的に形成された。したがって、他の企業がこれを事前に察知することはきわめて困難だったし、競争力格差に気づいた後も、その組織能力の総体を把握することは難しかった」と述べている。
-Unquote-
http://www.ni.tama.ac.jp/shumpei/LastModern_Common/000048.html
複数の優れた人間が緊密な集団を作ることによって、いわば集団天才のような能力が自己組織化するということになるのでしょうか。なかなか日本的な現象だと思います。

>今泉さん
 コメントありがとうございます。さらにコメントを書こうとしたのですが長くなったので、書き直してエントリー(8/16分)にしました。

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