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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

お金を払って話す場合とお金を貰って話す場合

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 すいぶん前になるが、きょこコーリングで記事広告と取材による記事の違いが紹介されていた。実は、記事だけでなく講演にも同じようにお金を払ってやる講演とお金をもらってやる講演がある。
 講演といってもIT業界の場合はセミナーという形式のなかで行われるプレゼンのことになる。ちなみにセミナーというのは見込み客の獲得のためにIT業界で非常によく用いられるマーケティング手法であるので読者の方も一度や二度は参加したことがあるだろう。セミナーもいろいろあって1社または数社で行うようなプライベートセミナーからカンファレンスやフォーラムといったそれなりの箱(会場)を借りて数社が集まってショウ的に行うものまでいろいろである。
 さて、このイベントに併催されるセミナーにも2種類あるということは記事以上に知られていないかもしれない。実はイベントへの協賛や出展を行うとこういうセミナーでの講演枠がもらえるのである。すなわちこれは広告としてのセミナーである。こじんまりとやるプライベートセミナーが広告枠であることに気がついている方はいても、大規模なイベント併催セミナーにも似たようなものがあることを知らない方は案外多いようだ。
 そしてこういったイベントでは、集客を増やすためやイベントに箔をつけるために、専門家に頼んで講演を行ってもらうことがある。こうしたものはセミナーの冒頭に基調講演と呼ばれるものに多い。そう懸命な読者にはもうわかったと思うが、セミナーにも主催者側がお金を払って(広告として)メッセージを発信しているものとそうでないものがあるのである。
 それから最近知ったのだが世の中にはセミナー運営を生業としてる業者もある。こういった会社は講師をいろいろなところから探してきてセミナーを企画して受講者を集めその受講料と講師に支払う講演料との差額で儲けるという仕組みになっているようだ。ちなみにこういうセミナー業者には、セミナーの内容や品質をきちんと管理していないところもあるから注意が必要だ。講師を見つけて依頼をしたら内容はすべて丸投げでセミナーのテーマのことなど興味がないという業者もいるようだ。
 ちなみにこれ以外に個人的な勉強会という形態もある。これはあくまで個人の繋がりで行われるようなものだ。この場合の講演者の多くは無償である。場合によっては個人の資格での参加であるので内容も個人的な意見となる。余談になるが私自身も自社内で勉強会を主催してそこに外部の方を招くことがあるが、時には講演をしてもらったこと自体を口外できないこともあったり結構気を使うものである。
 私はこれらすべてのパターンも講演を経験したことがあるが、その立場によって当然話をする内容、話の深さなどは変わる。話す目的も代償も異なるのだから当然である。IT業界にはこういったセミナーに参加することで情報収集や勉強をしている方も多いと思うが、こういった講演者の背景を知った上で参加するとまたちょっと違った面も見えてくるのではないだろうか。

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