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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

「インターネット検索の未来」シンポジウム

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 本日は、外部のシンポジウムに参加。「インターネット検索の未来」と題された早稲田大学創立125周年記念公開シンポジウムを聞いてきた。
 
 前半は、ヤフー(株)の検索事業部サーファー部部長による講演。質疑応答もあったが企業秘密ということであまり詳しいことには回答ができないようでまあ、ありきたりの内容。
 面白かったのは、サーチ業界の大物がそろった後半のパネルディスカッションであった。まずは、モデレータが情報洪水の時代の到来とその中でのサーチの重要性を説明し、インターネット検索の新しい使い方として「デジカメで撮影した際に画像ファイルに付与される連番のファイル名を使って『デジカメ購入者がまず最初に撮影する画像』の傾向を調べる」や「日本語→英語への翻訳作業時に適切な前置詞が不明な際に、その部分をワイルドカードで検索し『最も多く使われる前置詞が多分正しい』と推測する」といった使い方を披露した。
 その後、ヤフー(株)NTTレゾナント(株)ファストサーチ&トランスファ(株)データセクション(株)の各パネラーから各社のビジネスの状況や現在の新技術などへの取り組みの紹介が行われ、「検索の未来」についてのいくつかのコメントが出された。これらの今日のコメント中で最も面白いなと思ったのは、データセクション(株)の橋本大也氏のこの一言であった。

 「(サーチは)インデックスとアルゴリズムの時代からインターフェースとコミュニケーションの時代へ移った」

 なお、パネルディスカッションの最後の質疑応答の時間があったので私のほうから以下の質問を投げてみた。

現在、検索にはインターネット検索とエンタープライズ検索とデスクトップ検索の3つの分野がこの3つは今後どう変化するのか?またこの3つの分野に各社はどう取り込むのか?

 そしてこの質問に対する各社の反応がそれぞれ分かれたことが面白い。
 まずヤフーは、エンタープライズサーチには当面参入しない模様で米国でやっているデスクトップサーチについてはやはり将来的にはネットサーチと融合するような方向とのこと。そして、Gooを運営するNTTレゾナントは、エンタープライズサーチ分野には一応「パーソナルGoo」で参入済み、デスクトップサーチについては現在研究中だという。対象的だったのは、ファストサーチ&トランスファで、FASTのサーチエンジンはこの3つの分野に全て同一プラットフォームで対応できるということを宣言していた。
 ネットサーチ、エンタープライズサーチ、デスクトップサーチにはそれぞれ特徴がある為、これらの特徴にあわせた技術のチューニングが必要だと思うのだがFASTのこの宣言は勇ましい。ちなみに3つを全てを統合する場合、技術的問題以外にスケーラビリティの面も解決が必要だと私は思う。
 
 パネルディスカッションの最後では今日報道された

仏政府が「検索エンジン」開発計画、グーグルに対抗

というニュースに寄せて経済産業省の八尋情報経済企画調査官から
 「日本でも情報アクセスの効率化を支援する検索エンジンについて国産技術を育成することを国の重要施策に掲げていきたい」といった発言もあったことを付記しておく。
 
 
 

Comment(3)

コメント

吉川さん、初めまして。こんにちは。
>「(サーチは)インデックスとアルゴリズムの時代からインターフェースとコミュニケーションの時代へ移った」
↑の部分にすごく興味があります。機会がありましたら、簡単に解説していただけるとありがたいです。よろしくお願いしますです。

今泉さんはじめまして。
 上記の発言は私のものではなく橋本大也氏のものですが、ほぼ同感です。
 検索エンジンといえば、昔から形態素解析なのかnグラムなのというIndexの生成ロジックばかりが話題になってきましたが、昨今その流れは変わってきています。このあたりについては、コメントで簡単に書ける内容ではないので、今後またBlog本体で取り上げていく予定です。

吉川さん、
レスポンスをありがとうございます。お手すきの時にぜひお願いしますです。

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