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“軽自動車1台分の費用”でヨットを所有して港や島を旅できる、ってホント?

月極駐車料金(ただし23区相場)で港に船を泊めるぜ!

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 敬礼! 船長(自称)のながはまです。軽自動車1台分の費用でまだまだ使える20年落ちの中古ヨットが買えると分かって、「よおおし! おらも、船をいっそうこうたろかっ、ようそろおおぉぉっ!」と、やみくもにテンションが上がっている皆さん。今回は、「年間契約費がウン百万円」という誤解だけが一人歩きして実情が見えない「ヨットの泊地事情」について紹介しましょう。

 ヨットを泊める港のすべてが「年間ウン百万円」というわけではありません。確かに大都市圏に隣接した多くの大規模マリーナや、三浦半島西岸にある老舗泊地に大型ヨットを係留しようとすると「年間百数十万円」という費用がかかります。しかし、現実的な価格で契約できる第三セクター方式のマリーナや、漁港に併設された公共マリーナが、この十数年で登場しています。

 では、具体的にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。横浜にある大規模マリーナ「横浜ベイサイドマリーナ」では、全長8メートル以下の船が泊められる「Bバース」で年間44万1000円(ただし、横浜市民は割り引きあり。なお、契約時に保証金が求められる)。三浦半島南端にある宮川漁港に併設された「みうら・宮川フィッシャリーナ」で年間31万5000円。西伊豆にある漁協運営の泊地では泊める船の全長1フィート当り1万円強という例もあります。西日本の都市圏から離れた漁港なら年間10万円というケースもあるとのこと。

 「人気のある港やマリーナはいつも満杯でキャンセル待ちが十年分」なんて話も十数年前までは実話でしたが、今では状況が改善され(正しくは、改善というよりヨット乗りの高齢化にともなって、ヨットを辞めて港からいなくなるケースが多い)、都市圏に近くて使い勝手がいい、人気の横浜ベイサイドマリーナBバースでも常に空きがある状況です。

 そういう意味では、マリーナを探すいい機会と言えるかもしれません。価格だって横浜ベイサイドマリーナを月払い換算で考えれば「3万円台」(家族を説得するためには、決して「4万円を下回る」といってはいけない)で首都圏にヨットを置くことができるのです。都内で月極駐車場を契約するのと「それほど!」(ここも家族を説得するのに重要な表現)変わりません。

 皆さんも自分の桟橋を一本どう?

 ......とはいえ、東京23区内でもだいぶ条件のいい駐車場にならないと3万円台後半まで高くはないようなんですよね......。港を巡る状況、特に大都市圏で気軽に使えるマリーナは、「絶対手が届かないわけではないけれど、ちょっと勇気がいるかもしれない」という価格帯であるのは否定できません。自分の体験やヨットオーナーの体験談を見聞きするにつれ、日本でヨットが普及しない最大の問題が、この係留場所の確保だなあ、といまだに思うのであります。

 で!も!ね!

 もろもろの経費を絡めた「トータルのランニングコスト」でみると、意外と「車」と変わらなくなってくるのです。次回はそのあたりの事情を紹介しましょう。むーん。なかなか、"さわやか"なテーマにならないのうー。

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