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Windowsの話題を中心に「知っているつもり」のお話を書いてみます。

第3回 マイクロソフトのヘルシーコンピューティングガイドをできるだけ実践してみる

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 パソコンを使っている方、特に開発系で根詰めて使っている方、下記のような症状に見舞われていると思います。

  • 目が疲れる
  • 頭痛がする
  • 首が痛い
  • 肩が凝る

などなど、時として言い訳に使ったりもしますけどね。

パソコンを快適に使うには?

 さて、「パソコンを快適に使うには?」ということで、いろいろな指標が書籍やWebの記事で見かけます。主にこのような内容のものですね。

  •  パソコンを使うときの姿勢
  •  机や椅子の配置や調整
  •  モニタ・キーボード・マウスの配置
  •  部屋の明るさ、空調
  •  適度な休憩(でも納期が・・・)
  •  健康管理(それどころじゃないケースも・・・)

マイクロソフトのヘルシーコンピューティングガイドと
富士通のユニバーサルデザイン

 マイクロソフトからは「パソコンを能率的に、そして快適に使用するための方法を紹介」ということでヘルシーコンピューティングガイドというものが公開されています。こちらのサイトです。

マイクロソフトのヘルシーコンピューティングガイド
http://www.microsoft.com/japan/hardware/hcg/default.htm

マイクロソフトの日本サイトのトップページから、製品別サイト 周辺機器、マイクロソフトのエルゴノミクス、ヘルシーコンピューティングガイドとリンクを辿ってください。(2010/9/2現在)マイクロソフトはソフトウェアメーカーでありますが、マウスやキーボードなどのユーザーインターフェースに関わるハードウェアメーカーでもあり、エルゴノミクスとしてユーザーインターフェースに力を入れているようにも見えます。

 一方、国内メーカーでは富士通が技術・研究開発の一つとしてユニバーサルデザイン パソコンの利用と健康についてWebページにて同様の情報を公開しています。

富士通:パソコンの利用と健康
http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/vdt/

特に姿勢については下記リンクを参照してください。

パソコンを使う時の姿勢
http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/vdt/index_page3.html

富士通はより具体的な数字で例を挙げています。

理想的だけど、実際には・・・

 ごく当たり前のことが書いてあるように見えますが、今一度目を通してみるといろいろと気づくこともあります。すべてとは言いませんが、直してみたい気はします。しかし、今までの姿勢や癖などは直せるものではありません。背筋をまっすぐに腕を水平にして角度を90度に・・・なんてできるものではありませんよね。特に根詰めてコードを書いているときなんかどんな姿勢をとっているか自分でも想像がつきません。

では、できることをやってみよう

 では、その状況でも努力できそうなことを私なりにあげてみました。下記の三点です。これなら無理なく改善できるかと思いました。これらについてお話ししましょう。

  • 椅子の高さを調整 (体全体のだるさを解消)
  • モニタの高さを調整 (首の痛さを解消)
  • モニタの輝度を調整 (目の疲れを解消)

(1) 椅子の調整

 椅子の高さの調整です。座面の高さは低めにします。理由は座面と太ももの圧迫させないようにするためです。太ももの裏を圧迫すると血行が悪くなり体全体がだるくなってきます。(これは医学的な根拠に基づいたものではなく、私自身の経験からお話ししています。)目安としては、座面と太ももの間に手が無理なくスッと入るくらいがいいと思います。

 また、足ですが足の裏全体が床に着くようにします。精神的な安定感をもたらします。無理なようでしたら台座などを利用してもいいかと思います。

(2) モニタの高さ - モニタは見下げろ -

 マイクロソフトも富士通もモニタの高さは、モニタの上端が水平視線の下に来るようになることを推奨しています。モニタは見下げるくらいがいいと言ってもいいでしょうね。理由は首の角度にあります。モニタが少しでも上にあると常に首を上に反らせている状態になります。特に猫背になってしまう私は首に負担がかかり悩まされました。余談ですが、私が入社した頃パソコンで作業をしていると「よくそんなに首をあげた状態で思考ができるものだな」と現役時代はコードを手で書いてマシン時間を気にしながらデバッグをしていた上司に言われたものです。

 では、モニタの高さを低くしてみようかと思ったのですが、最近はなかなかうまくいきません。業務で使用するモニタが19インチくらいのケースがあり、また私が自宅で使っているモニタは20インチのスクエアモニタなんですが、モニタのスタンドが高いことがあります。私の場合、机の面から私の水平視線が40cmであるのに対して、モニタの上端が43.5~50cmの間でしか調整できません。それまでは16インチのモニタを使っていたのですが、このモニタに変えてから首が痛くなってしまいました。

 では、どうすればいいか?モニタアームを使います。VESAマウント規格のものなら取り付けが可能です。通常モニタの角度を自由に変えてみたりする為のものですが、モニタの高さを低くするためだけに使います。価格はピンキリで3000円程度のものから3万円近くするものもあります。私は2,980円の一番安いものを買いました。モニタアームを使って取り付けてみました。モニタ本体をほとんど机に置くような感じになってしまいましたが、私の場合モニタの上端が机の面から38cmくらいになり、水平視線下となり首の負担が軽減されました。実際ポッドキャスト番組でこのお話をしたところ早速実践された方がいて首が痛くなくなったという方もおられました。もちろん個人差はありますけどね。

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(3) モニタの明るさ

 これはすべてのモニタに当てはまるわけではないのですが、最近発売されている低価格なワイドモニタは輝度とコントラストが高めに設定されて出荷されることが多いようです。よく「なんかギラギラする」というお話を聞きます。おそらく画像や動画を鮮やかに見せるためでしょうか?確かに明るめであることが多いんです。しかも、このままの設定で使い続けてしまうこともあり「何か目が疲れる」ということもあるでしょう。

 ここは輝度とコントラストを調整してみます。私の場合はよく使うアプリケーション(WordでもExcelでもVisualStudioでもかまいません)を表示させて、一旦最小値まで下げて明るくしていきます。「これくらいでいいかな」と思うところで止めます。これで目に優しくなりました。逆に今までよく使っていたなと思いました。

 しかも、これは省エネになります。私の場合モニタ単体の消費電力が54Wだったのですが、これが35Wに低減されました。(ワットメーターによる実測値)

ご自分に合わせて試してみてください

このような感じで無理なく調整ができそうなところを調整しました。完璧ではありませんが、かなり楽になりました。ここで書いた方法はすべての方に当てはまるケースではありません。また、パソコンを使っていて体調が悪くなるような場合ではお医者さんに見ていただくのがいいかと思います。

ご自分に併せて見直してみるといいかもしれません。ヘルシーコンピューティングガイドに書かれている当たり前のことがいいヒントになるかもしれません。是非試してみてください。

ポッドキャストでもお話ししています

今回の内容は私のポッドキャスト番組でもお話しさせていただいております。
下記のリンクから聴くことが出来ますのでよろしかったら聴いてみてください。
WoodStreamのデジタル生活 第37回 「モニタアームとWindows7のスーパーフェチの続き」
WoodStreamのデジタル生活 第38回 「パソコンを使うときの姿勢」

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