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NPBの最終年の監督成績で見える組織運営の難しさ

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2011年のNPBのリーグ戦はパリーグのリーグ一位が決まりましたが、まだセリーグは混沌としています。その状況で、両リーグ2位につけている梨田監督とドラゴンズの落合監督が勇退を発表しています。両者とも名監督なのでとても残念です。有終の美を飾ってほしいと思うファンは多いと思いますが、果たしてNPBの監督最終年の成績はどうなのかと思って調べてみました。

古すぎるデータを持ってきても参考になりづらいと思い1981~2010年の30年間で13チームを調べました(全てWikipediaから)。101回監督の最終年があります(途中交代も含む)。

この中で、リーグ優勝、CS一位通過、プレーオフ制覇した監督はたった4人です。この数字は少なく見えますが、成績が悪化して契約延長されないもしくは途中で切られるケースもあるため数字の過多はあまり関係ないでしょう。

4人の監督は以下です。

ライオンズ 1985年:広岡監督
ライオンズ 1994年:森監督
タイガース 2003:星野監督
ファイターズ 2007年:ヒルマン監督

この4人の監督は全て日本シリーズを勝っていません。これは偶然でしょうか。

森監督は、最終年に延長しないことを明かされています。星野監督は続けないことを日本シリーズ前に明言していましたし、ヒルマン監督は日本シリーズ前にメジャーで次のチームの監督面接をしていました。広岡監督はすいません、良く知りません。Wikipediaを見ると病気(痛風)とフロントとの確執があったようで、監督のモチベーションは高くはなかったとの思われます。

最終年で日本シリーズ勝利できなかったことは監督の同行が、監督の精神状態(勝利への渇望)や、コーチ陣と選手のモチベーションに影響を与えているように思えます。

監督最終年であることをアナウンスされた影響は、何も日本シリーズ勝てないことだけでは無いと思います。私の浅い記憶では、2008年のゴールデンイーグルズの野村監督は翌年契約しないことが決まった後に、チーム初のCSにチャレンジできましたが途中で敗退してしまいました(あれは絶対に発表すべきではなかったと思う)。

2001年のジャイアンツの長島監督の最終年も、一位のスワローズが要の古田捕手が怪我でチームが低迷して追い上げているときに引退を表明後に、失速してついに捕まえることが出来ませんでした(これこそ発表すべきでなかった。発表しなければ追いついたと思う)。

また2011年のファイターズも梨田監督が勇退を発表した9/15以降の成績は2勝11敗と低迷して2位も危うい状況に陥りました。ドラゴンズはそうでもありませんが(スワローズファンとしてちょっと意外でしたが、ライバルが自滅するよりも接戦なるほうがリーグが盛り上 がるので悪い傾向とは思っていません)。

もっと例を上げればあるものかも知れませんが、監督の翌年契約を延長しないことをチームもしくは監督がアナウンスしてしまう悪影響はあると思います。

これはチーム運営を行う上でマイナスしかないのでしょう。

2011年でユニホームを脱ぐ2人の名監督に最後はすばらしい成績でゴールしてほしいと思うファンは多くいると思いますが、30年と短い期間のデータからはいい結果が出ていません。

このことを思うともう少し陣営側はうまくやることは出来ないものでしょうか。チーム運営は案外このような感情論は重要なのではないかと思ったりしています。人間はロボットではないのですから。

せめてNPBのチームには監督問題に関してはシーズン終了もしくはチームが敗退するまで発表は控えてほしいものです。もしくは監督とは契約を結ぶときにシーズン終了もしくは順位確定まで契約を切ること連絡しないもしくは勇退は発言しないと書いたほうがいいんじゃないと思うのです(早く知らせることで次の就職先を見つけやすいことにはなるため、早めの通知は監督のためにはいいことかも知れませんが...)。人の感情はそのまま成績に関与すると思います。

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