テレビの「新橋の酔っ払いサラリーマン」インタビューにあった。その時あなたならどうする?
お客様と新橋で飲んで、駅に向かう途中、「そういえば、このSL公園って、よくサラリーマンの酔っ払いが、インタビュー受けたり、歌わせられたりしてますよね」と話していたら、
前から、大きなカメラを持った人とマイクを持った人が現われて、いきなり、
「テレビ朝日ですが、今年の流行語について聞かせてください」
と言われた。
一緒に歩いていた者は、ささっと横に逃げてしまい、私にマイクが向けられた。 今日は、お客様との飲み会であったため、まったく酔っていない。シラフに近い状態である。
「あなたの今年の流行語は何ですか?」
非常に短い時間だが、以下のことを考えた。
<インタビューを受けたら、どう対応するか>
・テレビに映るなら、ちょっと気の利いたことを言いたい
・こんなにいきなりだと、洒落たことも、かっこいい事も言えない
・ところで、今年の流行語って何があった?「なんでだろー」か?「イナバウワー」「ググル?」
・インタビューアーは、「酔っ払いサラリーマン」の酔っ払いらしい発言を求めている
・ボツになるようにまじめに答えるか。
・まったく酔ってないが、せっかくならインタビューアーのニーズに応えて、「酔っ払いサラリーマン」になりきるか
・しかし、酔っ払いサラリーマンになりきってしまうと娘や、妻がテレビを見て怒るのでは
ここまで0.5秒ぐらいだろうか。これぐらいが頭をよぎったときに、カメラの左下に今年の流行語大賞候補が並んでいるプレートがあった。 さすが、段取りがいい。
一番まともそうな「あなたとは違うんです」が目に入ったのでそれを言ってみる。
「なぜ、それを選ばれました?」
おっと、根拠が必要だとは予想していなかった。
たまたま、プレートに書いてあったのが目に入ったとはいえない。適当なことを言ったが、インタビュアーのニーズにマッチしていないらしく落胆の表情。
「ほかにありませんか?」
<やはり、インタビュアーのニーズに応えて酔っ払いになりきろう>
あきらめて、別な人に行くかと思ったら、「他に」ときたか。 あらためて、考える振りをしながら、流行語大賞候補のプレートに目をやる。時が小さいので見にくいが、ひときわ目立ったものがあった。
「やっぱり”グ~”でしょ」
と言ってみる。 インタビュアーの顔が明るくなったのを感じて、「酔っ払いサラリーマン」になりきる決断をした。
よく覚えていないが、酔っ払いになりきって、何かわけのわからない理由を言った後、カメラ目線で「グ~!」とやってあげる。 お礼を言われバイバイした。
土曜日の夜、近所のお父さんたちと飲んでいたら「吉田さん、テレビに出てませんでした?」と聞かれた。 放映されてしまったようだ。
(11月17日追記) 先ほど、出社したら「吉田さん、テレビに何度も映ってましたよ」と言われた、それにしても、なぜ、私だとわかるのだろう。
昨年も、
マッスル(筋肉?)ミュージアムに息子と行ったら、コマーシャルで私と息子が客席でノリノリで踊っているのが何度も放映されたり、
地元の防災訓練の後で本部テントから出たときに、「こういったイベントについてどう思いますか?」と言われて応えたらニュースの時に何度も放送された。
どうも、目立つようだ。 気をつけなければ。
新橋で飲む皆さんは、インタビュー受けたときにどうするか事前に考えておいたほうがいいだろう。 少なくとも心構えが必要だ。
* 14:30 17th Nov : ”Goo~!" を”グ~!”に修正