久しぶりに、若き青春の血潮がたぎったこの一冊
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2、3ヶ月ぶりに娘と映画館を見に行ったのだが、その待ち時間に娘が「一瞬の風になれ」という小説の3巻を読んでいた。 ここ数年はビジネス本かTOEICテキストしか読んでいなかったし、サッカーや野球ならまだしも陸上競技を舞台にした小説に興味はわかなかったが「陸上だけど、お父さんが読んでも面白いよ」というので、読んでみることにした。
家に帰って1巻を借りて読んでみたのだが、「大地の子」以来の面白さ。 漫画で言えば「スラムダンク」並みにハマった。少ない睡眠時間を削って3日で3巻を完食。
娘が読んでいる本にハマってしまった自分に少し恥ずかしさを覚えるが、何しろ面白いのだ。
「ハリウッド流すべらない映画8つのポイント」で書いたポイントも殆ど抑えられている。
・無敵ではない人間味のあるポジティブな主役が成長してい過程を楽しみ
・典型的な悪役はいなかったが、逆に悪役的な生徒も仲間になっていく
・主役をピンチ、またピンチに追い込むことはしなかったが、レースのシーンの臨場感と迫力では、本気でドキドキして、朝の通勤電車を2本遅らせて本を読むほど
・オリバーツイストと違い、わかりやすいストーリーの流れ
・アスリートとして成長する過程が論理的で現実感のある
・将来の成功と失敗の予兆と将来への糸口を示して、先、先を読みたくなる
・主役と仲間の努力によって陸上部全体が成功を勝ち取っていく感動(電車の中で涙してしまった)
・突然の恋愛のテイスト
娘の話では、この本はかなり売れたそうだが、まだ、読んでいない人にはぜひお勧めしたい。 きっと日々のストレスをスポーツで発散したくなるはずだ。
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