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「歳をとる毎に1年が加速度的に早くなる」2つの理由と対策

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 2007年が終わったと思ったら、早くも1月の後半に突入である。

 「年取ると1年が短くなる」なんてことを中年のおじさんが言っているのを、若い頃に聞いたことが何度かあったが、気がつくと自分がその年になっているのである。

 あっという間に娘も社会人になり、結婚して私の孫が出来、会社をリタイヤして、「リアルな大人のセカンドライフ」が始まってしまうのだろう。

 さて、なぜ年をとるに連れて1年が早くなるのだろう。 一般に下の二つが言われいてる。

<年齢分母理論>

 10歳の1年: 1年/10年 = 10.0(%)

 40歳の1年: 1年/40年 =  2.5(%)

 つまり、10歳のときより20歳の時の1年の速度は2倍、10歳のときより40歳の時は4倍の速さで進むことになるのだ。

 この理論だと、どんなに充実した生活を送ろうが、どんな努力をしようが、年が経つに連れて加速度的にはやくことになる。 なんとも恐ろしい論理ではないか。

<アクティビティ量理論>

 年をとるに連れて、1年に起きた新しいチャレンジ、新しい発見、新しく覚えたことが減っていき1年は短くなっていくという考え方だ。

 プロ野球選手が20歳から29歳まで一つの球団にいて、30歳でメジャーに行ったとすると、メジャーに行った最初の1年間は、20歳代の10年間にも相当する長さに感じるわけだ。

 そういえば、私も以前の会社にいたときの30歳からの6年間に比べ、Lotus社に転職して、何もかもが新しい世界に入った37歳からの6年間の方があきらかに長かった。

 楽しく熱中していると時間が短く感じると言うが、それは、その時間を過ごしている間の感覚である。 多くの新しい経験をした時間は充実した長いものに感じるのだ。

 この考え方であれば、これからの10年間も工夫次第で充実した時間を長く楽しめることになる。 希望が沸くではないか。

<自論=新しい出来事量÷年齢>

 私は、

 「1年間の新しい出来事量/年齢」

 ではないかと考えて生きている。

 先に書いたが、新しいチャレンジを何もせず、だらだらとぬるま湯の中ですごした中学3年間よりも、37歳でLotusに転職した後の私服で出勤、外人当たり前、若く新しい企業風土、柔軟な企画会議、3ヶ月毎の業績評価という新しい世界で過ごした3年間の方があきらかに長く充実した期間であった。

 しかし、同程度の充実度であれば、年取った1年間の方が数段時間が早く進むのも事実である。 10歳の時に比べれば40歳では、4倍の新しいチャレンジを行うことで同程度の時間をすごせるわけだ。

 さて、私も50歳が見えてきた、10歳代の時の5倍の新しいチャレンジを行い、そのチャレンジを自分の大きな目標に絞り、時間を2倍効率的に使う技術を身に付けて、これからの人生を長く充実したものにしたいものだ。

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