@cosmeのリアル店舗「@cosme store」の純利益が2億円で超優秀など:1分から読める注目の非上場企業の決算情報
@cosmeのリアル店舗「@cosme store」を運営するコスメネクストの純利益が2億円で超優秀など、2015年11月19日の1分から読める注目の非上場企業の決算情報です。
第9期決算公告 11月12日官報90頁より
当期純利益()内は前年比
207,965千円(+75%)
利益剰余金
361,095千円
過去の決算情報
詳しくはこちら
企業情報
企業概要
コスメネクストは、日本最大の化粧品クチコミサイト「 @cosme 」を運営するアイスタイルの子会社で、リアル店舗のコスメショップ「@cosme store」を運営しています。2007年3月に新宿に1号店をオープンして以来、現在は都内を中心に7店舗が展開されています。
この手のリアル店舗進出というのは、プロモーションやブランディング的なものを除くと、やはり畑違いというところがあり、純粋な事業としてはペイしづらいイメージがありますが、業績を見る限りかなり順調に伸びていて、今回の決算では純利益で2億円に達しており、@cosmeからの流入があることを加味したとしても、十分な利益を出しており凄いことだと思います。
店舗の特徴としては、複数ブランドの商品を比較しながら紹介を受けたり、試したりできることや、サイト上でのランキングを表示するランキングコーナーや、人気商品が試せるトライアルコーナーなど、まさに@cosmeのメリットにリアル店舗のメリットを融合させた、従来の化粧品販売業態に見られなかった形態をとっています。
実際、オープンした当初は化粧品販売業界内からも「単なるランキングショップでしょ?」「消費者主体で本当にやっていけるの?」等のやや冷ややかな声もあったようですが、従来の化粧品販売における売り方、ドラッグストア等で利用者が自分で選んで購入する「セルフ型」とデパートの化粧品コーナー等でブランドの販売員が相談に応じる「カウンセリング型」の間のニーズをとらえて、上手く拾ったというイメージのようですね。
販売資料等を見ていても、全店舗の月間来店数は約18万人、購入者数5.5万人、購入単価3000円となっているので、ここに店内プロモーション等の売り上げも入れると、30億円くらいの売上にはなっていそうですね。アイスタイルの連結売上が96億円、経常利益が6億円くらいなので、それを考えてもグループとしてもかなりのインパクトだと思います。
また最近も、ヤマダ電機とコラボしたり、溝の口に郊外型の店舗をオープンしたり、と既存店舗に加えて、新たな業態にも積極的に取り組んでいる動きが伺えるので、業績はもちろん、アイスタイルが全体戦略として掲げる「ビューティープラットフォーム構想」や「海外進出」といった戦略にもそれらの貴重なデータやノウハウが提供されそうです。
その他企業情報
詳しくはこちら
決算数字の留意事項
基本的に、当期純利益はその期の最終的な損益を、利益剰余金はその期までの累積黒字額or赤字額を示しています。ただし、当期純利益だけでは広告や設備等への投資状況や突発的な損益発生等の個別状況までは把握できないことがあります。また、利益剰余金に関しても、資本金に組み入れることも可能なので、それが少ないorマイナス=良くない状況、とはならないケースもありますので、企業の経営状況の判断基準の一つとしてご利用下さい。
NOKIZAL(ノキザル)のご紹介
NOKIZALは全国の企業情報(全上場企業3600社、非上場企業25000社以上の業績情報含む)を無料&会員登録不要で提供している、ビジネスマンや就活生向けのカジュアルな企業情報ダッシュボードツールです。