気軽にLINEやメールで500円前後のギフトを贈れる「giftee」を運営する株式会社ギフティの純損失2000万円&利益剰余金△1億円:1分から読める注目の非上場企業の決算情報
気軽にLINEやメールで500円前後のギフトを贈れる「giftee」を運営する株式会社ギフティの純損失2000万円&利益剰余金△1億円など、2015年11月6日の1分から読める注目の非上場企業の決算情報です。
第5期決算公告 11月4日官報62頁より
当期純損失()内は前年比
△21,380千円(前年は△10,547千円、赤字拡大)
利益剰余金()内は前年比
△105,642千円(-)
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企業情報
企業概要
主要事業は、気軽にLINEやメールで500円前後の多様なギフトを贈りあえるeギフトサービス「giftee」と、店頭で引き換えることのできるデジタルのギフトチケットの生成、およびそのギフトチケットを自社サイト上で販売できるSaaS「giftee e-Gift System」です。
「giftee」の方は、現在会員数が30万人を超え、国内No.1のカジュアルギフトサービスとして、引き続き利用者数が増加しており、コーヒーショップやコンビニエンスストア、レストラン等の全国28,500店舗以上で商品を取り扱っています。また、SaaS事業では、ローソン社、ピーチ・ジョン社、ロクシタンジャポン社などの企業への提供を行っています。
資金調達面では、2011年に∞ラボ一期生としてKDDIから1,000万円の資金を調達、その後もデジタルガレージ、サンブリッジグローバルベンチャーズから第三者割当増資と転換社債により5000万円前後の調達を行っているようです。
最近の動向
会員数は引き続き伸びているようですし、2015年に入ってからも、ミニストップにSaaS提供、「FAMIMA CAFÉ コーヒー」取り扱い開始、「すかいらーく」優待券開始、eギフト付き年賀状の発売、と積極的に攻めているようですが、未だ黒字化には至っていないようです。
サービス自体はとてもシンプルかつユニークで取っつきやすいですし、toBでも大手企業への提供を行っているにも関わらず、というところを考えると、例えばgifteeの場合、平均単価はコンセプト的に上がづらいので、リピート率なのかな、という感じですね。その場合、日常的にちょっとしたギフトを贈り合うトレンドを作り出せるかといったところですね。
一方で、ここまで数千万程度の調達で利益剰余金のマイナス額が1億円なので、そろそろ資金調達も考えるのかな、という感じですが、既に何度かの調達は行っているので、上記に課題があるなら何らかの解決策を見出さないと簡単ではないかもしれませんね。もし行き詰っても、KDDIの1サービスとしてソフトランディングとかもあるのかもしれませんが、とはいえ、単独でも面白いサービスで会員数も伸びているので、toB展開含め、頑張って欲しいです。
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決算数字の留意事項
基本的に、当期純利益はその期の最終的な損益を、利益剰余金はその期までの累積黒字額or赤字額を示しています。ただし、当期純利益だけでは広告や設備等への投資状況や突発的な損益発生等の個別状況までは把握できないことがあります。また、利益剰余金に関しても、資本金に組み入れることも可能なので、それが少ないorマイナス=良くない状況、とはならないケースもありますので、企業の経営状況の判断基準の一つとしてご利用下さい。
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