「freee」の前期赤字は数億円から10億円?:1分で読める注目の非上場企業の決算まとめ
クラウド会計ソフト「freee」などを提供する、freee株式会社の利益剰余金のマイナス額が前期から10億円以上増加で、△13億円超など、2015年10月13日の決算速報です。
第3期決算情報 電子公告より
利益剰余金(2015年6月30日)
△1,358,000千円(前年は、△346,000千円)
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企業情報
企業概要
2013年3月から個人事業主、中小企業向けのクラウド型会計「クラウド会計ソフト freee」を提供、その他にも2014年5月から「クラウド給与計算ソフト freee」、2015年6月から「会社設立 freee」なども提供しています。2015年8月現在の登録事業者数は38万とのことです。競合は「弥生会計」等の既存の会計ソフトの他、スタートアップでは「MFクラウド会計」で事業面はもちろん、資金調達でもよく比較されていますね。
最近の動向
創業以来、資金調達を活発に行っており、2015年8月にはシリコンバレー大手VCのDCMやリクルートなどから35億円の第三者割当増資を実施、現在の時価総額は非上場ながら、300億円程度とみられています。サービス的にはバックオフィス周りのサービスを積極的に提供しており、最近もマイナンバー対応サービスをリリースしています。
ただし、先行投資的に積極的なサービス開発や最近はTVCMも展開していることで、この期の赤字額も過去の赤字額や利益剰余金の推移等を見ている限り、数億円から10億円程度に膨らんでいそうです。
その他企業情報
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決算数字の留意事項
基本的に、当期純利益はその期の最終的な損益を、利益剰余金はその期までの累積黒字額or赤字額を示しています。ただし、当期純利益だけでは広告や設備等への投資状況や突発的な損益発生等の個別状況までは把握できないことがあります。また、利益剰余金に関しても、資本金に組み入れることも可能なので、それが少ないorマイナス=良くない状況、とはならないケースもありますので、企業の経営状況の判断基準の一つとしてご利用下さい。
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