働き方改革実行計画って何?~病気の治療・子育て・介護等と仕事の両立、障害者就労の推進~
皆様、おはようございます。前回、働き方改革の「柔軟な働き方がしやすい環境整備」として「テレワーク導入支援」についてご紹介しました。今回は別の検討テーマである「病気の治療・子育て・介護等と仕事の両立、障害者就労の推進」と対応策についてご紹介していきます。
■5.病気の治療・子育て・介護等と仕事の両立、障害者就労の推進
厚生労働省によると、病気を治療しながら仕事をしている人は、労働人口の約3人に1人と多数を占めているそうです。
出典:「厚生労働省平成25年度国民生活基礎調査」(厚生労働省) (https://www.kantei.go.jp/jp/singi/hatarakikata/dai2/siryou13.pdf#search=%27%E7%BD%B9%E6%82%A3%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E5%83%8D%E3%81%8F%E4%BA%BA%E6%95%B0%27)を加工して作成
しかし、病気などの治療を続けながら働くための制度が不十分なために、治療開始前に会社をやむを得ず退職する人や、仕事を続けていても職場の理解が乏しく、治療と仕事の両立が困難になり退職せざるを得ないケースも多く存在すると聞きます。また、病気の治療以外にも、不妊治療を受けながら働く人は増加傾向にあり、治療と仕事の両立に向けた、会社の受け入れ態勢の整備が望まれています。
・治療と仕事の両立に向けたトライアングル型支援
「医療機関」、「企業」と、「両立支援コーディネーター」のトライアングル型のサポート体制を構築し、「働く人(患者)」を継続的に支援するそうです。
「両立支援コーディネーター」は、患者、主治医、会社などのコミュニケーションのハブとして機能することが期待され、全国の病院や職場で治療と仕事の両立支援が可能となることを目指しているそうです。
・子育て・介護と仕事の両立支援策の充実・活用促進
病気などの治療のほか、それぞれのライフステージに合わせ、男女とも仕事と、育児・介護などとの両立ができるよう、保育所に入れない待機児童や介護施設の入所待機者の解消などを行い、多様な働き方を選択できる環境を整備していくそうです。
・障害者等の希望や能力を活かした就労支援の推進
障害者の雇用環境は改善してきていますが、雇用義務がある企業の約3割が障害者を雇用していないそうです。障害者などが希望や能力、適性を十分に活かして、最大限活躍できることが普通になる社会を目指していくそうです。
さて、次回も働き方改革実行計画の検討テーマと対応策についてご紹介していきます。