読むだけで分かる!社内業務に関する実態調査(1)~日報・週報編~
みなさんこんにちは。去る8/21に厚生労働省と中小企業庁は、第二回目の中小企業・小規模事業者の働き方改革・人手不足対応に関する検討会を開きました。この検討会は、「働き方改革実行計画」を踏まえた上で、中小企業・小規模事業者の置かれている実態の把握を把握するとともに、企業の働き方改革推進に関わる支援の在り方を考える場です。
この背景として、大企業を中心に働き方改革に関する様々な取り組みが推進される一方で、中小企業・小規模事業者の取り組みが遅れているように見受けられます。
さて、今回から数回にわたり弊社で少し前に実施した「社内業務に関する実態調査結果」についてご紹介していきたいと思います。働き方改革では、業務プロセスの見直しやIT活用による生産性向上、職場環境の改善などが企業における課題となってきますが、今回の調査では、企業の業務管理に関する実態を調査したものです。是非ご覧いただければと思います。
■社内業務に関する実態調査とは①~日報・週報編~
調査結果について紹介する前に、まずは回答者の属性や調査期間についてお話したいと思います。
職業についての属性は以下の通りで、現在、「経営者・役員・会社員」の1116名を対象に「社内業務に関する実態調査」についてインターネットによるアンケート調査を実施しました。(調査期間:2016年10月14日(金)~2016年11月10日(木)、有効回答数:1116名)
回答者の属性
Q.あなたの現在の職業について一番近いものを選択してください。
日報・週報作成業務について
Q.あなたの日報作成時間は一日あたり約何分ですか。
Q.あなたの週報作成時間は一週間あたり約何分ですか。
今回の調査によると、全体の半数以上の方が日報も週報を作成していないということが分かりました。
日報と週報を比較すると日報の方がやや作成している人が多いという結果になりました。
作成に要する時間は、日報では5分未満の方が一番多く、週報は10分以上30分未満の方が一番多くなりました。
週報の方が報告する情報量が多いので、作成に要する時間が多くかかると言うのは当然の結果でしょうか。
Q.日報や週報はどのような方法で作成していますか。(複数回答)
日報や週報の作成方法について確認したところ、「エクセルなどの電子ファイル」が圧倒的に多く、次いで「紙」、そして「Eメール」と「社内システム」が同数くらいでした。
今回の調査結果では、社内システム上で日報や週報の作成を行う人の割合は、さほど高くないという結果になりました。
さて、今後、中小企業・小規模事業者についても働き方改革への対応が一層求められます。近年の著しい人手不足状況に対応する観点からも無駄なコストを抑え生産性向上を図るなどして職場環境の改善を行うことが重要です。
次回は、社内業務に関する実態調査(2)~勤怠情報入力業務編~についてご紹介したいと思います。