心臓ペースメーカーに影響を与えないという携帯のHSUPA方式に関する総務省の2010年5月17日の発表と報道を見て。
昨日、産経ニュースの29日の記事がYahoo!のヘッドラインで掲載され、また、総務省の発表以降もいくつかのニュースで取り上げられていた、携帯電話のペースメーカーへの影響に関する情報諸々。
2010/05/29 携帯電話の電波はペースメーカーに悪い? 絵空事でもないが危険性は低く(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100529/bdy1005291801001-n1.htm
2010/05/19 HSUPA方式の携帯電話は心臓ペースメーカに影響を与えない - 総務省調べ(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/05/19/042/index.html
2010/05/17 携帯電話端末による心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器への影響に関する調査結果(総務省)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02kiban16_02000032.html
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そして用語解説をWiki先生より。
【HSPA】HSPA (High Speed Packet Access) は、W-CDMAを拡張した高速パケット通信規格である。第3世代移動通信システム(3G)に対して、第3.5世代移動通信システム(3.5G)と位置づけられている。 下りの高速化をHSDPA、上りの高速化はHSUPAまたはEULと呼ぶ。またRelease7以降は、HSPA Evolutionとしてさらなる高度化が検討されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/HSPA
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平たく言えば、最新のケータイは、HSPA方式対応のの端末になり、それらがペースメーカーへの影響を与えないことを総務省が調査結果として明示し、その結果について、報道各社が各様に取り扱い、記事として世の中に出てきたというここ2週間のできごとです。
いくつも言いたいことはあるのですが、正しい事の裏を取り、照明をし、綴ることは専門家ではないので、あくまでも私的経験も踏まえて、簡単に箇条書きにて。
- 最新の携帯電話、最新のペースメーカーばかりではないので、旧来のケータイを使用する人も、ペースメーカーを埋込(植込)している人も、『大丈夫』と安心しきることの無いようにお願いしたい。
- ペースメーカーへの影響がある可能性があるだけで、日常生活を不安に日々過ごすことは苦痛となるでしょうから、少しでも正しい情報を入手できるよう、本人の努力だけではなく、周囲の協力により支えていく必要があることを知ってほしい。
(※ネットが使えない、医学などの専門書では難解、子供では理解できないなどへの配慮) - ペースメーカー埋込(植込)している方が旧来の携帯電話を使用しても大きな影響を及ぼす事は無いとされていますが、携帯電話を所有・使用するのであれば、本人および周囲の方は、是非ともHSPA機種への変更をお願いしたい。
可能であるならば、ケータイキャリアから、該当者(本人および家族などの周囲)に対して、無償提供など特別な配慮をして頂きたい。
新聞などの紙媒体からニュースを見る人が少なくなり、テレビでは報道されないニュースが多々あり、ネットを使わず(あるいは使えず)得られないニュースがあり、という時代です。
情報は多く、逆に氾濫もしている現状です。 必要とする人に、知るべき人に伝わっていないニュースも多くなるわけで、周囲のサポートがあれば、氾濫した情報から、より適切な情報を伝える事ができるようになると思いますし、自らも、少しでも役立てるように、日頃から留意したいと改めて思ったニュースでした。
以上、ペースメーカーを形見として持つ一私人より。
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【関連過去ログ】
2009/08/12 「Wi-Fi対応のペースメーカー、米国で初の装着患者」を見て思う。
2009/07/16 【死ぬまで】→死んでも成し遂げたい3つのこと ~ 番長と遊ぶの?
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