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仕事に絡んだ四方山話などを徒然にと思いつつも、読んで興味深かった本ネタが多くなりそうでもあります。

【情報サービス】“Kinlde”購入のきっかけになる、かもです。

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 読書離れが進んでいると言われる昨今、今年に入って電子書籍の流れも加速し、その傾向がますます進んでしまうのかなと思っていた矢先、アマゾンが興味深い計画を発表されてました。

 それは、、“書店がKindleを売ると電子書籍の売上の一部を受け取れる”とのプログラム

 今の日本では、1日に出る新刊は200冊の上るとも言われていて、読み手の身としては“読む本を選ぶ(探す)だけでも一苦労”しています。目的が決まっていれば、アマゾン や e-hon などのオンラインショップでとても楽に見つけられるのですが、、反面、オンラインショップではセレンディピティを期待してのブラウジングには、あまり向いていないとも思っています。

 それだけに、週に一度はそれなりの規模(リブロやジュンク堂)の書店を眺めるようにしていて、結果、ついつい買い過ぎて重い荷物で帰ることもしばしば。。正直なところ、紙でなくてもよさそうな本(サラッと流し読みしたり、雑誌に近いムック系など)を、店頭であっても電子書籍で持って帰れれば非常にありがたいと思います、、財布には全くありがたくなくなると思いますが(汗

 欲を言えば、電子書籍で購入したものについては、いざという時には個人利用でのオンデマンド印刷ができれば案外と事足りるのではないかなとも。雑誌のオンデマンド印刷での販売は海外では既に実現していますし。といっても、日本では著作権や既得権益の壁が高そうだなぁ、、と感じるのもまた事実で。

 “紙”という媒体が廃れる事は、その高い耐久性と手ごろな値段、容易なアクセス性や反復性などからも、無いと見ていますが、全ての情報を紙だけで処理する時代でも無くなっているなと、、特に「フロー情報」についてはそう感じるシーンが増えています(何を“フロー情報”とするかは人ぞれぞれと思います)。

 いずれにせよ、このアマゾンの取り組みは日本でもぜひ導入してほしいです、、もしされるなら、間違いなく「Kindle」をタブレット端末としての選択で購入します。

 でもその前に、国内における電子書籍フォーマットのガラパゴス化を避けるのが先ですかね。。何かの都度、短期間のうちに新しいフォーマットに変換しなおさないといけないとなると、変換でも、原本保管でも、かかるコストはバカにならないでしょうし。少なくとも、新しいフォーマットが出る度に“紙”から自炊するのは厳しいだろうなぁ、、と。。

 “紙”と同様、できる限りに永く使えるフォーマットが必要と考えると、「保管用のフォーマット」と「閲覧用のフォーマット」は、明示的に分けて考えた方がいいのかな。前者はある程度枯れた技術で、最低でも50-100年ほどは存在を担保する形式で。後者は、UIの刷新はもちろんのこと、常に新しい顧客体験を提供できるような、長くても2-3年サイクルで変化していくことを前提にした形式で。

 母体となるデータがあれば、閲覧用の形式が短期間で新しくなっても、適合させていくための可用性はある程度担保できるのではないかな、、と。まぁ、国会図書館でやっているデジタルアーカイブス事業がそれに該当するのかもしれないですが、今度情報サービス学のレポートで問題提起してみようと、徒然に。

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