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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

原子力論考(115)他人の悲劇を娯楽として消費する人々

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最近あったある事件について書こうと思いましたが、特定の個人に関わる話なので、匿名であっても書くのはやめることにしました。別にその人を非難したいわけではありませんので。

ただひとつ書いておきたいのは、他人の悲劇を娯楽として消費するような見苦しい行動はやめなさいよ、ということです。

既に原発事故から3年経ちました。
きちんと調べて、勉強している人はもうとっくに平常の生活を取り戻しています。
原発事故にともなう放射線障害なんか起きるわけがないということを知っています。

いまだに「甲状腺がんが見つかった!」で大騒ぎするのは、自分とは無関係などこかで起きた悲劇を娯楽として消費するような、そういう種類の行動だということを自覚してください。

その種の行動こそが、実際には存在しない「原発事故による放射線障害」が存在するかのような印象を長引かせ、風評被害を拡大させ、福島県の復興を阻害していることを自覚して欲しいものです。

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