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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

「見出し」を考えることで、微妙な意味の違いに敏感になる

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 こんにちは。本業は文書化能力向上コンサルタントの開米です。

 そろそろ梅雨のシーズンということで、これからしばらくははっきりしない天候が続きそうですね。雨が降っていると趣味の野鳥撮影ができないので、その間はDIYでもやっていることになりそうです。
(写真は境川のカワセミ。今年生まれて巣立ったばかりの若鳥と思われます)

P6015810.JPG
(OLYMPUS PEN E-PL5 + BORG 71FL使用)

 さて、それでは「経営目標」の続きです。

 もう一度原文を再掲しますと↓

例文:経営目標

【経営目標】
全社一体となって業務全般の徹底した効率化を進めるとともに、お客様満足の獲得を目指した営業活動を積極的に展開することで売上を拡大し、利益水準の維持・向上を計っています。
利益目標:連結経常利益 1200億円

 これを分解・分類したものがこれ↓

2013-0530-midashi02.JPG

 さてここでA・B・Cにどんな見出しをつけるか? というのが問題でした。

 解答の一例はこれです。

2013-0603-01.JPG

 「方針」の代わりに「施策」や「手段」といった言葉も当てはまりそうですね。

 「分野、方針、目標」というのはビジネスを語るときのよくある3点セットなので、こうして見出しをつけることを普段から習慣にしておくと、類似の情報を見かけたときには短時間で整理できるようになり、わかりやすくコミュニケーションが取れるようになります。

 ちなみに「ポリシー」というのはわりと苦し紛れの見出しですが、「方針」と比べたときに次のような違いがあることを意識してつけたものです。

方針:状況に依存して変わるもの。180度逆を目指す場合もよくある
ポリシー:状況によらず一定であるもの。
 たとえば「積極的に展開」という方針は市場自体が縮小トレンドにあるときは撤回される可能性が高いのに対して、「お客様満足の獲得」というポリシーが、一時的にでも撤回されることは考えにくいですね。そのへんが「方針」と「ポリシー」の違いです。

 何にしてもこうして「細かく分解・分類して見出しをつける」と、言葉の細かな意味の違いに敏感になります。「方針とポリシーってどう違うんだ?」ということを考えるようになり、言葉を正確に使えるようになり、誤解しやすいポイントを注意深く書ける/話せるようになります。

 そのために、「見出しをつける」ことを習慣にしておきたいわけです。

 ということで、「経営目標」例文の分解・分類・構造化は以上ですが、ついでにもうひとつ例文を挙げておきましょう。

【ある野球選手の目標】
今は長打力をつけるためのパワーアップと、フライの落下地点予測を確実にすることを考えて練習しています。

 さて、この例文を同じように分解・分類することはできるでしょうか?

 ではまた次回!


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