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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

原子力論考(83)甲状腺調査結果、異常なし

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 本業は文書化能力向上コンサルタント、余技で原子力論考を書いている開米瑞浩です。

 いろいろと、はっきり明るい情報が出てきましたね。

"甲状腺県外調査:しこりの割合、福島県と変わらず- 毎日jp(毎日新聞)"
http://mainichi.jp/select/news/20130309k0000m040024000c.html
環境省は8日、原発事故による放射線の影響を調べるため福島県が始めた子どもの甲状腺検査と比較するため、福島県以外で実施した同様の検査の結果(速報 値)を公表した。福島では対象者の41%で甲状腺にしこりなどが見つかったのに対し、県外では57%。環境省は「放射線の影響により福島県内の子どもにし こりなどができる割合が特段高まったとは言えなさそうだ」と分析している

 少し前に出たWHOの報告も同様です。

"原子力論考(80)WHOによると「福島で健康被害が出る恐れは極めて小さい」 と NHKが報道"
 http://blogs.bizmakoto.jp/kaimai_mizuhiro/entry/7554.html

 こういう結果になるであろうということは、だいたい、震災の3ヶ月後には分かってました。ざっくばらんに言えば、

あの程度の放射能で健康被害なんか出るわけがない。

 と、きちんと調べた人はだいたいそういう判断をしていたのですよ。
 私も2年前の6月にこういう記事を書いています。

"原子力論考(2) 実際のところ、放射線はどれぐらい危険なの?"
http://blogs.bizmakoto.jp/kaimai_mizuhiro/entry/2712.html
"チェルノブイリでも、大多数の住民にとっては、健康問題の恐れはない"

"原子力論考(4) 低線量放射線の危険性は過大評価されている?"
http://blogs.bizmakoto.jp/kaimai_mizuhiro/entry/2751.html
つまり、「放射線障害は、普通に思われているよりもはるかに起こりにくい」のです。

"原子力論考(5) LNT仮説を否定する証拠の数々"
http://blogs.bizmakoto.jp/kaimai_mizuhiro/entry/2756.html

 予想はしていました。ただ、その証拠(広域での調査結果)が出てくるのを、今まで待たなければならなかったわけです。

■開米の原子力論考一覧ページを用意しました。
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